教員紹介
足立 基浩 | 大浦 由美 | 加藤 久美 |
木川 剛志 | 岸上 光克 | 北村 元成 |
ザイナル アビディン フスナ | 佐野 楓 | チャクラバルティー アビック |
辻本 勝久 | ドーリング アダム | 永瀬 節治 |
堀田 祐三子 | 八島 雄士 | 吉田 道代 |
足立 基浩 ADACHI Motohiro
教授 / 博士(土地経済学(含経済政策)) ケンブリッジ大学
研究分野 | 都市経済学、土地経済学 |
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研究内容のキーワード | まちづくり、中心市街地活性化、リアルオプション、借地借家法 |
指導内容 | ヨーロッパや他の先進国と異なり、日本の中心市街地の衰退は激しい。中心市街地問題は、空間を分析対象としているので、経済学、社会学、政治学、地理学、土木工学、都市計画など多様な側面からの検討が必要である。ここでは主に経済学、経営学的な側面を重視し、「商業空間としての中心市街地問題」「観光地としての中心市街地問題」「持続可能な都市空間としての中心市街地問題」などの研究題目による研究の深化を通じて、博士論文の作成を導きたい。 |
大浦 由美 OURA Yumi
教授 / 博士(農学) 名古屋大学
研究分野 | 森林?林業政策、森林リクリエーション、都市農村交流、協働 |
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研究内容のキーワード | 豊かな森林環境を育む社会経済システムのあり方 |
指導内容 | 「都市と農村の協働による地域資源管理」や「自然(森林)地域における観光」、「森林資源を活用した地域振興」等をテーマとする学生に対し、森林経済学や地域経済学の観点から研究指導を行う。国内外の関連領域における先行研究の整理と検討、これに基づく独自の課題設定と研究の位置づけの明確化、適切な事例地の選択およびフィールド調査の実施と分析、学会報告や論文投稿などの成果を積み上げ、博士論文を完成させる。想定される研究題目は、「持続可能な観光と自然資源管理」、「森林の社会化とツーリズム」、「地域資源管理におけるボランティアツーリズムの社会的意義」などである。 |
加藤 久美 KATO Kumi
教授 / 博士(人文科学) クイーンズランド大学
研究分野 | 人文環境学、環境倫理学 |
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研究内容のキーワード | 倫理、精神性、サステイナビリティ、自然信仰、環境アクティビズム |
指導内容 | 「環境と文化」「地域文化と環境持続性」等をテーマとする学生に対し、人文環境学、環境倫理の視点に立った研究指導を行う。今日の社会活動全てに求められる「環境への配慮」、「環境責任」、さらに「文化と環境の深い相互関係」を前提に、地域文化とサステイナビリティをグローバルな視野に立って研究していく。国内外の様々な先行研究に基づいたグローバル性、広い学際領域にわたるインターディシプリン性、独自の視点を生かしたオリジナル性ある研究をめざし、国際的な学会、論文発表の機会も積極的に持つ。想定される主な研究題目は「環境責任ある観光」「無形文化と環境持続性」「資源利用の倫理」「環境アクティビズムと文化」などである。 |
木川 剛志 KIGAWA Tsuyoshi
教授 / 博士(工学) 京都工芸繊維大学
研究分野 | 都市形態学、観光映像論、観光メディアデザイン |
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研究内容のキーワード | 都市研究、映像製作 |
指導内容 | 都市は長年の人の営みとともに形成された文化的生成物と考え、その研究を行うことで人間の理解を進めることを研究室では目指している。観光も、人間が自分の親しんだ空間を離れて他者の空間を体験する行動と考える。これらの理解のためには、文化研究から空間解析まで幅広い知識と手法研究が必要であり、それらの研究指導が基本となる。ただし、学生の研究対象に合わせて内容は対応することとなる。想定される研究課題は「近代以降の城下町の観光による変容についての研究」や「観光映像によるデジタルトランスフォーメーションによるプロモーション手法のこれから」などである。 |
岸上 光克 KISHIGAMI Mitsuyoshi
教授 / 博士(農学) 大阪府立大学
研究分野 | 農業経済学、農山漁村における地域づくり戦略 |
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研究内容のキーワード | 都市と農村の交流?協働、地域経済循環、農産物流通?マーケティング |
指導内容 | 農山漁村における都市農村交流を通じた地域づくりを考える。つまり、日本の固有の資源ともいえる第一次産業と農山漁村の魅力を再発見するとともに、それらを活用した都市農村交流による地域づくりのあり方を検討する。都市農村「交流」を「協働」へ深化させ、欧州で提起されている、従来の内発的発展を再定義した「新しい内発的発展」を日本でどのように実現していくのかを実証研究から導き出す。想定される研究課題は、「農村ツーリズムのあり方」、「農泊や農産物直売所を通じた地域づくり」、「外部人材(地域おこし協力隊や関係人口)との協働による地域づくり」などである。 |
北村 元成 KITAMURA Motonari
教授 / 修士(デザイン学) 筑波大学
研究分野 | グラフィックデザイン、ブランドデザイン、サイン |
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研究内容のキーワード | 観光におけるアイデンティティのデザイン |
指導内容 | 観光をデザインの視点から研究する。デザインは様々な場面で観光と関わっている。街並みや観光地?観光施設、お土産物等の観光資源はどのようにデザインされているのか。観光資源や観光商品を伝えるために、その広告や広報はいかにデザインすべきなのか。スタイリングやカラーリングとしてのデザインだけでなく、マーケティング調査?分析に基づく企画?設計、広告効果測定などの評価を含めた総合的なマネジメントやブランディングを観光におけるデザインの課題として捉えていく。想定される研究題目は「地域アイデンティティのデザイン」「観光におけるユニバーサルデザイン」「観光?地域のブランドデザイン」などである。 |
ザイナル アビディン フスナ ZAINAL ABIDIN Husna
准教授 / PhD サリー大学
*指導時に使用する言語は英語。
研究分野 | Tourism Management, Tourism & Technology, Service Design in Tourism and Hospitality |
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研究内容のキーワード | Destination Management Organisations (DMO), eTourism, Tourist Behaviour, Stakeholder Collaboration |
指導内容 |
Dr Husna Zainal Abidin primarily supervises research around the topics of tourism and technology. Some key research areas include, 1) exploring how digital technologies influence tourism management and tourist behaviour for sustainable tourism development, 2) exploring how service design can be integrated to develop meaningful tourism experiences, and a recently developed research area of 3) exploring the development of Muslim-friendly destinations. Dr Husna Zainal Abidin will support students’ research journey by facilitating the development of key research skills. This includes fostering critical thinking skills, nurturing resourcefulness, and providing guidance in the development of high-quality academic publications. |
佐野 楓 SANO Kaede
准教授 / 博士(商学) 神戸大学
研究分野 | ツーリズム?マーケティング |
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研究内容のキーワード | ツーリズム2.0、スマート?ツーリズム、デスティネーション?イメージ&ブランディング |
指導内容 | 指導内容としては、主に以下の2つの側面から考えている。すなわち、(1)ソーシャルメディアの誕生と発展によってもたらされたツーリズム2.0時代において、旅行会社、ホテル、DMO等はいかに集客し、ソーシャルメディアによる評判管理やブランド?マネジメントをいかに行うのかと、(2)観光地に競争優位をもたらすための市場戦略の一つであるスマート?ツーリズムを、観光地におけるステークホルダーの価値共創によっていかに実現させるのかを明確にすることである。想定される研究題目は「ツーリズム2.0時代のソーシャルメディア?マーケティング競争優位に関する研究」、「価値共創によるスマートツーリズム?デスティネーションの構築」である。 |
チャクラバルティー アビック CHAKRABORTY Abhik
准教授 / 博士(学術) 立命館アジア太平洋大学
研究分野 | 地理学、複合的システム、観光学、エコツーリズム |
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研究内容のキーワード | 山岳地域、国立公園、世界遺産、自然保護、持続可能性 |
指導内容 | 世界遺産地域や自然地域におけるツーリズムの課題、国立公園マネジメント、エコツーリズムの理論や実践などに関連する研究課題であれば幅広い観点から指導が可能。基本的に研究課題やアプローチを自由に選択することができるが、学術的意義が明確な課題であることが望ましい。また学術研究への関心を持つこと、適切な研究方法に沿って研究を行うことを積極的に求める。調査方法に関して、現場中心型方法や質的研究方法を優先に指導を行う。特に意識していただきたいのは、「観光」は様々なスケールにおいて自然界や人間社会と複雑に関係する現象であるため、その諸問題の分析や改善案を提供する際、観光そのものに限らずそれに関連した自然環境や生活の側面の複合性への理解が必要不可欠である。また、観光が行われている地域に関して、その自然や社会的特徴を見極めると同時にそれぞれの「変化」についても十分に配慮することが重要である。特に世界自然遺産や国立公園など保護地域では人間だけでなく貴重でありながら脆弱でもある生物や自然現象が観光の対象に含まれるため、それらの健全性を配慮した地域マネジメントや観光の実践が求められる。自分の現在の主な研究現場は山岳地域や、屋久島?知床半島?白神山地?白川郷など複数の世界遺産地域であり、研究の参考事例としてこれらの地域を紹介することも可能である。 |
辻本 勝久 TSUJIMOTO Katsuhisa
教授 / 博士(学術) 広島大学
研究分野 | 交通経済学、交通工学、地域政策 |
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研究内容のキーワード | 交通政策、交通計画、交通まちづくり、バリアフリー |
指導内容 | 観光は、観光資源や観光客と、それらを結びつける交通がなくては成立し得ない。この意味で交通は観光の3大構成要素の一つとも言える。観光学に関連する交通面からの研究課題としては、観光交通需要の予測や分析、運賃?料金?その他のサービス水準といった交通供給面からの分析、交通市場を取り巻く規制や補助制度の変容(たとえば航空市場の自由化)と観光地への影響の分析、交通基盤整備の計画と評価および財源調達方法の考察、交通が環境?社会?経済に及ぼす各種の影響をふまえた持続可能型観光交通政策の提示、観光振興に向けた鉄道?バス?道路?航空?水運等の各分野ごとの政策や総合交通政策のあり方、交通手段維持のための地域住民?行政?経済界?交通事業者等の連携のあり方等を挙げることができる。このように観光学に関連する交通面からの研究課題は多岐にわたる。研究指導では、社会的要請や国内外における交通研究の動向等をふまえて学生の研究を深化させ、博士論文の作成へと導く。研究題目としては、「地方鉄道の観光資源化と民産官学連携」「高速交通網の発展と地域の観光振興戦略」「観光地における交通バリアフリー化施策の評価手法」等が想定される。 |
ドーリング アダム DOERING Adam
教授 / PhD オタゴ大学
*指導時に使用する言語は英語。
研究分野 | Critical Tourism Studies, Philosophy & Ethics, Lifestyle Sports(Surfing), Tourism & Environment |
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研究内容のキーワード | Surf Tourism、Tourism Ethics、沿岸環境、批判理論 |
指導内容 |
Supervision will generally be provided for studies relating to three overlapping research projects. Research students wishing to study tourism in Japan using English,but not listed in the details below are also welcome. Critical Tourism Studies: Philosophy & Ethics. This ongoing project is an expressive outlet for philosophical and ethics-related research within the field of tourism studies.Inspired by thinkers like Deleuze, Derrida, and Jean-Luc Nancy, amongst others,I have examined themes of freedom and belonging,creation and praxis, hospitality, relational ethics, socializing tourism and post-disciplinarity.The aim of this research project is to help inspire a new generation of tourism scholars to engage with tourism philosophically at a time increasingly characterized by various modes of neo-pragmatism. Lifestyle Sports: Surf Studies Japan. Apart from a few sporadic contributions little has been written about Japan’s diverse surfing histories, cultures, destinations, and transnational networks. The broad aim of this research project is contribute to efforts to decolonize and decenter surfing and surf research in two ways. First is contextual, highlighting the importance of the culturally and site-specific character of how global surf cultures are being assembled within in the current Japanese context. Secondly, research aims to offer insight into the specific histories, gender relations, cultural politics, and transnational mobilities informing contemporary surfing and place-making in rural coastal Japan. Tourism-Environment Relations (Coastal Environments). This research area focuses on tourism-environment relations in coastal environments. Here we explore coastal tourism development,Japanese and global beach cultures,and ocean-based relations through the lens of lifestyle sports and tourism. In this context students research the history, politics, tourism development,and political ecology of coastal development in Japan. Current research is dedicated to examining the role of surfing and surf tourism in Fukushima Prefecture’s post-disaster resurgence. |
永瀬 節治 NAGASE Setsuji
准教授 / 博士(工学) 東京大学
研究分野 | 都市計画、都市デザイン、歴史的環境保全 |
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研究内容のキーワード | まちづくり、公共空間、景観保全、文化遺産マネジメント |
指導内容 | 都市計画制度と都市デザイン?まちづくりのこれまでの発展プロセスに関する知識の習得を前提に、地域の歴史的文脈と現代の地域社会が直面する課題を複合的に捉えながら、生活と観光の共存?融合による持続可能な都市空間の構築に向けた計画技術のあり方を考究する学生を指導する。具体的な研究題目として、「公民連携による公共空間マネジメン ト」、「文化遺産の保全活用を通じた地域再生」、「観光を支える空間計画技術の歴史的展開」等を想定している。 |
堀田 祐三子 HORITA Yumiko
教授 / 博士(工学) 神戸大学
研究分野 | 都市計画学、都市政策 |
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研究内容のキーワード | アーバン?ツーリズム、まちづくり、コミュニティ、地域居住、非営利組織 |
指導内容 | 地域のステイクホールダを主体とする地域生活空間の再生?創造と、観光との関係性を中心テーマとし、空間計画およびその主体形成の視点から研究指導を行う。日本の地方都市や欧州の中小都市における地域生活空間の再生?創造の取り組み等を事例分析の対象として、主体の関与と地域空間?観光空間の形成プロセスの調査分析、学会論文投稿などのプロセスを経て、博士論文を完成させる。想定される研究題目は、「持続可能な都市のあり方と観光開発」「都市景観の形成プロセスと観光まちづくり」「アーバン?ツーリズムの展開とアーバンデザイン」などである。 |
八島 雄士 YASHIMA Yuji
教授 / 博士(マネジメント) 広島大学
研究分野 | 管理会計、業績測定、社会的企業、パークマネジメント |
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研究内容のキーワード |
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指導内容 | 観光関連の経営体について、意思決定やマネジメント?コントロールの観点から研究する学生に対して、①リサーチクエスチョンの設定、②国内外の先行研究や先行事例のサーベイ、③調査対象の選定と研究方法の確定、④実態調査の実施と収集データの分析?考察、⑤全国規模の査読論文への投稿、⑥博士論文の執筆のプロセスを経て、博士論文の完成に導く。想定される主な研究題目は「観光関連事業における予算管理の意義」、「地域協働型事業のマネジメント?コントロール」、「DMO形成による地域の価値創造基盤再構築」、「パークマネジメントにおける自己点検の意義」などである。 |
吉田 道代 YOSHIDA Michiyo
教授 / 博士(地理学) フリンダース大学
研究分野 | 人文地理学、地域研究、観光学 |
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研究内容のキーワード | 移民、難民、ソーシャルマイノリティ、都市観光 |
指導内容 | 政治?社会問題に焦点を当てた観光研究に関心を持つ学生を対象に、①先行研究の批判的検討と課題の設定、②調査方法とフィールドの選定、③データ収集と分析?考察、④学術誌への論文投稿、⑤投稿論文をふまえた博士論文執筆の段階を経て、博士論文提出に導く。担当者の専門は、政治?社会地理学であり、この学問領域をベースに研究指導を行いたい。想定される主な研究題目は「観光とナショナリズム」、「観光とジェンダー」、「LGBTツーリズム」などである。 |