カリキュラム?授業紹介
カリキュラム
化学メシ?ャーのカリキュラムは、大きく分けて【物理化学】、【無機化学】、【分析化学】、【有機化学】、【生物化学】の五つの系統に分類て?き、第3セメスターに設定されている講義のうち、「化学実験Ⅰ,Ⅱ」を除く五つか?、それそ?れの系統に対応しています。
「有機材料化学A,B」や有機材料の構造を分析する「構造解析」のように、【分析化学】と【有機化学】の二つの系統に属している科目もあります。また、「高分子化学」、「生物有機化学Ⅰ,Ⅱ」、「有機理論化学Ⅰ,Ⅱ」のように、【有機化学】の周辺分野を取り扱う講義もあります。
一方、実験?演習科目には「化学実験Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳ」や「化学演習」なと?か?ありますか?、これら五つの系統を総合的に取り扱います。
科目ナンバリングについての説明はこちら
開講セメスタ/クォーター | 科目 | |
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3セメスタ | 第1クォーター | 化学実験Ⅰ★、[物理化学ⅠA★]、基礎生命科学 |
第2クォーター | [物理化学ⅠB★]、無機化学Ⅰ、有機化学Ⅰ | |
セメスタ | 情報化学演習★、分析化学Ⅰ | |
4セメスタ | 第3クォーター | 化学実験Ⅱ★、構造解析、分析化学Ⅱ、有機化学Ⅱ、[物理化学ⅡA] |
第4クォーター | 化学実験Ⅲ★、構造化学、生命科学、有機材料化学A、[物理化学ⅡB] | |
セメスタ | 化学演習★ | |
5セメスタ | 第1クォーター | 化学実験Ⅳ★、生物有機化学Ⅰ、無機化学Ⅱ、有機理論化学Ⅰ |
第2クォーター | 生物有機化学Ⅱ、有機理論化学Ⅱ | |
6セメスタ | 第3クォーター | 有機合成化学Ⅰ |
第4クォーター | 有機合成化学Ⅱ、有機材料化学B | |
セメスタ | 化学特論★、応用化学実験★、工業分析化学、高分子化学 | |
7セメスタ | セメスタ | [科学技術英語B] |
★:必修科目、☆:選択必修科目、[ ]:メジャー共有科目
授業紹介
物理化学は、多様な化学の世界を物理学の手法を用いて理解?解明していく学問です。 本講義では、物理学や数学の基礎を元に物理化学の基礎的な理解を深めることを目指し て、前期量子論、量子力学への入門準備、周期表、化学結合、分子の構造などについて 扱うほか、電子スペクトル、振動?回転スペクトル、物質の電気的?磁気的性質、及び 化学反応、熱力学の基礎などについて学びます。
無機化学は、周期表を構成するほぼすべての元素の性質や化合物について学ぶ科目です。無機化学Iでは「無機化学基礎編」として、原子の成り立ちや結合、元素の性質、放射化学について、無機化学IIでは「無機化学発展編」 として錯体の理論、無機化合物の反応、分光学、無機固体材料と構造、触媒や生体関連などの機能について、それぞれ学びます。
有機化学は生命体を支える最も重要な有機化合物について学ぶ学問で、生命化学から材料化学、エネルギー化学等、幅広い分野の基礎となる重要な学問の一つです。有機化合物の構造や化学的性質を学び、反応性や機能が構造や相互作用?電子状態等にどのように関連して発現するかを学びます。各章毎に重要な概念をなるべく深く掘り下げて講義し、自ら問題解決できる能力を養う基礎とします。また一部ライフサイエンスとの関連付けも行います。
すべてのものは化学物質からできています。分析化学とは、試料の中に含まれる成分の種類、形態、量を調べる学問ですので、物質を理解するうえで、分析化学を学ぶことが必要です。分析化学Iでは、分析化学の入門編として分析化学の基本的な考え方、基礎知識を学んだ後、溶液内での平衡反応について基本的な概念を学びます。分析化学IIでは、基本的な分析方法の概念や操作について詳しく学びます。
生命現象を『科(化)学的』に捉える能力の獲得を目的とし、「人々が生命をどのように考えてきたのか?」を端緒に、生命現象に関わる分子?細胞?生体組織の基本的な役割を学びます。また、生命科学研究における方法論の基礎知識を習得することで、発展の著しいバイオテクノロジーの分子機構を理解し、また説明できる能力を養います。
物質開拓や材料開発の分野では、データベース上にはない未知の化合物を取り扱っていきます。目的とする化合物が得られたかどうかを判断するためには、高いレベルで化合物の同定方法を理解している必要があります。有機化合物の構造解析において最も有益な情報を与える核磁気共鳴スペクトルを中心に、その他の同定手法も合わせて学んでいきます。
生物の体のうち細胞はもとより、そのほとんどは水と有機分子よりできています。本講義では、細胞膜を形成しているリン脂質から始まり、糖類やアミノ酸などの有機分子、タンパク質や遺伝情報を司るDNAで代表されるポリヌクレオチドなどの有機高分子について、既に習得している有機化学の知識を基にして学びます。
我々のまわりの至る所で機能性の有機材料が用いられています。ディスプレイ材料として使われている液晶が代表的な例でしょう。実用化されている材料の例から学び始め、有機材料のもつ利点や機能性発現の原理に関して学びます。また現在求められている新材料の研究開発例についても紹介していきます。
講義で得た化学の基礎的な知識を実際の実験操作を通してより確実なものにすると共に、化学の研究を進めるうえで要求される観察力、思考力、想像力を養うことを目的としています。また、化学物質を取り扱うための基礎的な知識と技術、ならびに化学実験で用いる器具や機器についての正しい使用法を習得するのはもちろんのこと、実験に対する考え方や取り組み方についても学びます。