- 天野 那菜さん
- ナノマテリアルクラスタ
- システム工学科2019年3月卒業(化学メジャー)
- インタビュー:2020年3月
私は、大学入学時には大学院に行くことは考えていませんでした。しかし3年時に研究室に所属し、院生の先輩方の知識の深さを知り、また頂いた研究テーマを進めていくうちにもっと学びたいという意欲がわいてきました。そのため大学院でより様々な知識や研究技術を身に付けたいと思い進学しました。
私が所属するソフトマテリアル設計研究室は、有機合成がメインの研究室です。天然物を利用した生体に優しい材料や、有機合成を用いた有機EL材料の開発を行っています。一見すると研究目的が違うようですが、共通点である有機合成についての議論は活発に行われています。そのため自身の専門分野以外の知識や技術なども身に付けることが可能です。
大学院の授業で印象に残っているのは「システム工学講究」です。自分の研究内容を同じクラスタの先生や学生に向けて発表します。そのため、違う研究分野の人の発表を聞く機会となり、研究に対するアプローチの仕方など新たな発見につながります。
大学院では発表する場が多くなり、他の人にどのようにして伝えるかを考える機会にもなります。そのため、大学院は、専門知識だけでなく、「他人に分かりやすく伝える力」も身につくところではないでしょうか。