- 尾﨑 諒子さん
- ナノマテリアルクラスタ
- 精密物質学科2017年3月卒業
- インタビュー:2018年3月
私は、学部生よりさらに高度な知識を得ることができると考え、大学入学以前から大学院進学を 決めていました 。実際、研究室に配属されると、院生の先輩方の知識量や実験スキルなどは到底及ばないもので、将来研究開発職に就きたいと考えていた私は大学院進学の必要性を痛感しました。私の所属するソフトマテリアル設計研究室は、有機合成を用いて有機EL材料や天然物を利用した生体に優しい材料などの機能性材料の開発を行っています。目的が全く違うように見えますが、有機合成という共通点により、テーマに関わらず意見交換が活発に行われており自身の専門外の知識も身に付きます。また、理系では珍しく女性が多いので、話に花が咲き息抜きも上手くできています。
大学院の講義では、「システム工学講究」が印象に残っています。同じクラスタの5つの研究室の先生方や学生に向けて研究発表を行います。それぞれ扱う分野が異なるため、研究内容やアプローチの仕方など新しい知見を得ることができます。
化学は他分野に比べて、すぐに結果は出ませんし地味だと思います。 しかし、その分コツコツと積み重ねた知識やスキル、また目的物が得られた時の達成感は計り知れないものです。私たちの生活の基盤である研究開発、その足掛かりとしてまずは大学院進学を考えてみてはいかがでしょうか。