- 道浦 貴大さん
- 知的モデリングクラスタ
- 環境システム学科2017年3月卒業
- インタビュー:2018年3月
私は、学部3年生の時に人生を振り返り、自己中心的な生活しかしていなかった自分に不安を感じました。そのまま就職活動をしても自分の誇れる部分を語る自信が無く、自己研鑽のために大学院進学を決断しました。
学部4年生から取り組んでいる研究テーマは「下水汚泥の化石燃料代替利用」です。バイオマス(生物由来)資源である下水汚泥の利活用による温室効果ガス削減効果を、LCA(ライフサイクルアセスメント)により評価しています。ゼミではその削減効果の推計に関与する対象技術や地域、研究の新規性等の議論に多くの時間を割いています。問題の把握と解決方法を自力で考える研究は、座学の講義とは性質が異なり、最初は戸惑いました。しかし先行研究の批評やゼミでの発表等の経験を重ね、積極的に意見を言えるようになりました。これは学部3年生の時と比較して自分自身で成長できたと認識できる点の一つです。
大学院では人前で発表することが多く、そこでの経験も成長の後押しになっています。中でもシステム工学講究という講義では、自分の研究を専門分野外の人がいる場で発表します。会心の出来だと確信した発表が全く理解されていないこともあり、自分を見つめ直す良い機会となっています。