- 古谷 雄哉さん
- ナノマテリアルクラスタ
- 精密物質学科2016年3月卒業
- インタビュー:2017年3月
私は、学部在学中に学んだ知識を活かした仕事に就きたい、つまり研究開発職に就きたいと考えていました。しかし、研究開発職では今まで以上に知識や物事を追求する力が必要であることを知り、大学院に進学することでこの力を伸ばそうと考え、進学を決意しました。私は、先行研究において見出された中空銀ナノ粒子の簡便な合成方法について、新たな知見を増やすことを大きな目的として実験を行ってきました。今までに報告されたことの無い方法についての研究でしたので、参考にする情報が少なく、試行錯誤を繰り返す中で色々な壁にぶつかることも多くありました。これを自分のアイデアで乗り越えることができたときは非常に大きな喜びを得ることができました。
大学院の授業では、システム工学講究が最も印象に残っています。この授業では指導教員以外の先生方や先輩などに向けて研究発表を行います。なぜこの実験をして、この結果から何が言えるのか、ということを人にわかりやすく伝える能力を伸ばすことができ、社会人になっても必要な力が身についたと思います。大学院で過ごす時間は学部より短いですが、「研究」というものに対して考えることが多く、専門的な力を身につけるためには非常に恵まれた環境だと思います。