健康診断って?-必ず受けなくちゃいけないの?-
多くの学生は就職や奨学金、課外活動などに提出する健康診断や、実習に必要だからという差し迫った理由で健康診断を受けているようです。「今は関係ないから」「バイトで忙しい」などと受けていない人も多いのではないでしょうか。大学で実施される定期健康診断は、学校保健安全法という法律に基づいて大学の行事として行われるものです。だから、学生にはそれを受ける義務があるのです。健康診断は、潜在する無症状の疾病を早期に発見するのが目的です。今回は一つ一つの項目がどういう事を調べているのか簡単に説明しましょう。
身長?体重
肥満或いは痩せの有無。それが疾患に結びつくおそれはないか、指標とします。
血圧
高血圧、低血圧の有無を調べます。特に高血圧が持続すると心臓、血管系に負担がかかり動脈硬化も進行するので、脳卒中をはじめ腎臓疾患や心臓、血管系の病気を起こしやすくします。しかし、早期に発見して有効な対策を講じれば確実に予防できます。
検尿
尿は腎?尿路系(腎盂、尿管、膀胱、尿道)疾患のために重要な資料となります。なお、腎性蛋白尿(過度の筋肉疲労、月経前などにくる生理的蛋白尿)や、起立性蛋白尿(若年者で起立時のみに出現し臥床により消失する)などは一過性のものです。それらと病的なものとを鑑別するため、異常があった場合は再検査が必要です。
視力
近視、遠視、斜視など眼疾患の有無。
胸部レントゲン
肺疾患(肺炎や肺結核など)測定、心肥大などの有無。
内科診察
問診、聴診などによる心臓、皮膚、その他の疾患の有無。