和歌山大学基金から支援を受けた教員の感謝の声です。
システム工学部教授 中嶋秀朗
2016年10月にスイスで行われたサイバスロンのパワード車いす部門に,RT-Movers(全7名)を率いて出場しました.予選を通過し,決勝に進み,世界で第4位となりました.地道に実験を重ね,データに基づき改良を重ねた結果だと改めて認識しております.
サイバスロンに出場した機体はRT-Mover PType WAですが,これはPTypeシリーズの4号機にあたり,小型実験機も含めたRT-Moverシリーズとしては7台目になります.不整地移動も可能な脚機能を持った車輪型移動ロボットRT-Moverシリーズの研究を始めてからすでに10年以上が経ち,その間,機構の提案や不整地移動アルゴリズムなど学術研究も同時に進めてきました.
今までの研究成果が総合的に詰まったRT-Mover PType WAが,新しいパーソナルモビリティの可能性として評価され,以下の2つの賞の受賞につながりました.
1.German Innovation Award (Gottfried Wagener Prize, 2017),
Title: Personal Mobility Vehicle for Daily Life, RT-Mover PType WA, which gives all of people the freedom of mobility in coming future,
受賞分野:Digitalization and Mobility分野
2.電気学会 第73回電気学術振興賞 進歩賞
タイトル:車いす使用者や高齢者も含めて使用できる階段の昇降も可能なパーソナルモビリティビークル RT-Mover PType WAの研究開発とサイバスロンでの実績(世界4位)
これもひとえに和歌山大学基金を通じての皆様からのご支援によるものです.今後も本研究を進めることで和歌山大学のモビリティ研究を振興していきたいと思いますので,今後とも皆様のご支援,ご協力をいただければ幸いでございます.ありがとうございました.
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