プロジェクトタイトル
地方誘客におけるDX と儀礼的暗黙値の影響についての研究
研究ユニット
代表者
メンバー
プロジェクト期間
2020年5月18日 ~ 2021年3月31日
プロジェクト概要
人口減少が進む地方都市の維持を目的として、訪日外国人を中心とした交流人口の拡大が国策として目指されている。この実現のため、観光戦略ではデジタルマーケティングを中心としたデジタルトランスフォーメーション(:DX)が急速に進んでいる。ビッグデータ、AI、これらをキーワードに地方誘客が企図されるが、データが導く“ 理想的な観光ルート” は実際には有効ではないことも多い。その背景には住民や観光客が固執する“ イメージ”(:儀礼的暗黙値)の影響が大きいと考えられる。本研究ではこの現象を研究し、これからのデジタルマーケティングに寄与することを目的とする。
成果報告
本研究は、研究計画構想時に日本で重要な課題であった “インバウンド観光客の地方への誘客” をDX によって解決する手法の基礎的研究を行おうとしたものであった。そのためには日本人の団体旅行が観光業の中心だった時代に形成された “過去の観光のイメージ” をいかに払拭し、新しい観光ルートの提案が重要であるとし、それに関わる研究を計画していた。ところが、昨年4 月の時点では网易体育は半年程度で収束すると想定していたが、実際には一年たった今でも収束していない。そのため、本研究でもっとも重要となるインバウンド観光客のデータが得られないという問題点が起こると同時に、日本の観光に求められる課題がインバウンド誘客ではなく、いかに域内旅行を実現するか、またシビックプライドを醸成するか、に急激に転向することとなった。また、DX に求められる期待は “with/post コロナへの対応” となった。そのため、本研究は当初の形ではなく、観光映像を用いてしっかりと地域に誘客するデジタルマーケティング手法の研究に発展させ、国際学会での発表、企業との共同研究など、成果を得た。