1. 留学スタート
通常、協定校の正式な受入れ通知とともに送られてくる資料の中に、現地到着後にまず大学内のどこに行かねばならないかの案内がありますので確認してください。
協定校によっては、空港等まで出迎えに来てくれる場合もありますので、その場合、出迎えの方に今後の手続きについて訊くと良いでしょう。また、現地到着後、わからないことがあれば、大学のInternational OfficeやStudent Centerなどを訪ねて案内を受けてください。
現地では、大学での手続き(履修登録、学籍登録、図書館やPC関連の登録、保健センターへの登録など)と、日常生活上の手続きなどすべきことがたくさんあります。必要な手続きを漏らすことのないよう気をつけてください。到着後、オリエンテーションでの説明をよく聞き、International OfficeやStudent Centerその他のアドバイスを受ながら進めてください。
日本とは違い、何かと戸惑うことも多いかもしれませんが、それが当り前です。困ったことがあれば、とにかく遠慮せずにどんどん質問していけば、必ず解決方法にたどりつきますので、焦らず一つ一つ進めていってください。
到着後1~2週間と授業開始後1~2週間くらいの間に数多くの行事等があることが多いです。積極的に参加していろいろな人と出会ってください。大学にとけこむきっかけになることでしょう。
なお、現地到着後は必ず最寄の日本大使館?領事館に在留届を提出してください。これは、旅券法第16条により義務付けられています。
※参考
2. 和歌山大学への連絡
本学では、派遣中の交換留学生との連絡方法を登録し、何か起こったときに迅速に連絡を取り対応できる体制をとっています。
留学先の住所、連絡先、連絡方法(Eメールなど)などが決まったら、速やかに国際交流課へ連絡してください。また、家族や指導教員等にも連絡を忘れないでください。
なお、現地で天災やテロ等が発生した場合には、たとえ自分には被害がなくても、安否について速やかにメール等で国際交流課まで連絡してください。
また、交換留学生は留学中、毎月一回、メール等で留学状況を報告することとなっています。安否の確認にもなりますので、学習状況や日常生活のことなども含めて国際交流課へ必ず留学状況報告を送ってください。
3. 留学生活
協定校で授業や研究生活が始まると、戸惑うことがたくさんあるかもしれません。和歌山大学と違う点も多々あることでしょう。授業では、語学力不足を痛感し、授業の大変さに落胆し、留学したことを後悔するほど落ち込むことがあるかもしれません。
しかし、そういう気持ちはあなただけではなく、留学する人は大抵皆経験するものなのです。できることから少しずつ努力していくことが大切です。先生やクラスメートに相談して解決できることもたくさんあります。学期の初めが一番大変ですが、1日1日、1週間、1ヶ月、2ヶ月???と時間の経過とともにあなたの経験も増え、少しずつでも着実に今いる環境に慣れてきます。
異文化への適応過程は、滞在日数の経過によって、適応→不適応→再適応を繰り返すケースもあるといわれています。すなわち、留学開始直後の高揚感、その後訪れるカルチャーショック、表面的な適応感からの一応の安堵感、文化?言語?習慣などの違いからまだまだ真には適応してはいないことに気づかされる第2のカルチャーショック等々、何度か適応と不適応の状態が連鎖反復する可能性があります。
こうしたことが、大なり小なり自分にも訪れるかもしれないことをあらかじめ承知していて、今自分がどんな状態にあるのか客観的に見ることができたら、心の負担も軽くなるかもしれません。
これは、キャンパスライフのみならず、日常の生活においても同じことが言えます。日本で生活するようにはうまく物事が進まなかったり、コミュ二ケーションがうまくとれずにストレスが溜まったりすることもあるでしょう。
そんなときは、無理せず気分転換を図ったり、一人で考え込まずに友人と話したりして、“ゆったりした気分”で過ごすことも大切です。時々は、日本の家族や友人と連絡を取って近況を伝え合ったりすることも効果的でしょう。
このように、留学には困難もつきまといますが、逆に日本では得られない貴重な体験ができます。努力を続けて、困難を克服し、有意義な留学生活を送ることができれば、自分にも自信がつき、予想していた以上の成果を得ることになるでしょう。そしてそれらはすべて、今後の自分の大切な財産となることでしょう。
わからないことがあって行き詰まってしまったら、一人で悩まず、遠慮せずに、同級生や先生、アドバイザー等に相談することです。もちろん、国際交流課にメールや電話で相談してもらっても構いません。いつでもお問い合わせください。
4. 健康管理
留学生活は、日本での生活とは異なります。食事をはじめ、生活のリズムや環境の変化から体調を崩すこともありますから、健康管理には十分留意してください。
もし、体調がすぐれないときは、はやめに診察を受けるようにしてください。協定校に保健センターがあるときは、まずそこで診てもらうといいでしょう。
5. 留学継続が困難になったとき
通常は、誰でも、大変ながらも何とか問題を克服し、留学生活を継続して期間を満了しています。
しかし、留学中に、当初予想もしなかった深刻な状況に陥ることがあるかもしれません。そうした事情から、どうしても留学を継続することが困難になった場合、あるいは、どうしていいかわからなくなった場合、一人で悩まず誰かに相談し、助けを求めてください。
ともかくは、国際交流課に連絡を取ってください(みなさんのプライバシーは大学にて確実に守られます)。
6. 安全の確保と危機管理
到着後の緊張感も、留学先での生活に慣れるにつれて、徐々にほぐれてきます。
ただ、外国では、文化や習慣の違いなどから、安全に対する認識が違う面がありますので、日本での感覚を当然と思わず、常日頃から安全面での緊張感を保ち、注意を払ってください。
いざというときのために、緊急時連絡先(日本及び留学先での連絡先)やパスポート番号、保険証券の番号などを控え、常時携行できるよう財布やパスケース等に入れておいてください。和歌山大学の連絡先や現地の日本公館の連絡先はもちろんのこと、協定校における緊急時対応?連絡先について、オリエンテーションのときなどによく確認しておいて、いざというときに冷静かつ迅速に対応できるよう備えておいてください。
交通事故や窃盗事件に巻き込まれたり、政治?経済?社会的な危機発生時の対応について、危機感をもって想定し備えてください。危機的状況下においては、まずは身の安全を確保すること、次に大使館?領事館や留学先との連絡、日本の家族や和歌山大学への連絡等が重要です。留学先の国?地域の治安情報については、現地情報と在外日本公館のホームページ上を含めた危険情報に常に注意を払ってください。
自分の身は自分で守るという緊張感を保ち、緊急時に取るべき対応をあらかじめ想定し備えたうえで、留学生活を送ることが必要なのです。
7. 留学を終えて帰国の準備
留学当初は長く感じられる留学生活も、いつの間にか思った以上に早く過ぎていきます。留学期間が終る頃には、最初戸惑っていたことも多くの人々の協力を得て解決し、様々な体験を通して充実した留学生活を送ってきた自分に気付くことでしょう。
また、留学を終えようとしているのに十分目標を達成できていないと焦りを感じたり、まだまだ留学生活をこのまま続けたいと思う人もいるでしょう。
交換留学は、あらかじめ認められた留学期間が終ると帰国することが原則となっています。帰国の準備は、残り2ヶ月となった頃から徐々に始めていくとよいでしょう。履修科目の成績証明書の発行依頼や寮の退居手続き等、交換留学生としての留学終了時の手続きについては、協定校の留学担当係などで確認してください。
また、留学中の語学力の達成度を測るため、TOEFLやIELTSなどをこの時期に受験することをお勧めします。
予約した航空便は直前にリコンファームしてトラブルを予防します。また、日本へ送る荷物は、航空便?船便をうまく使い分けて発送するとよいでしょう。
そして、帰国の日程が決まったら、必ず協定校のInternational Office及び和歌山大学の国際交流課まで報告してください。