吉野研究室(Yoshino Lab.)(コミュニケーションデザイン研究室)|和歌山大学 システム工学部 社会情報学メジャー_网易体育

支部大会奨励賞:湯浅美野さん(大学院2年)

論文名:「対話型美術鑑賞音声対話システムにおける発話参照機能の提案」

学会名等:第20回 2021年度 情報処理学会関西支部 支部大会

受賞日:2021年 9月19日

関連サイト:http://kansai.ipsj.or.jp/record/2021.html

  • 論文の概要
    • 美術館において鑑賞者個人が行う鑑賞は,解説等の作品情報とともに作品を鑑賞するものが一般的である.しかし,この鑑賞法は文字で記された作品情報を読み取ることが主となりがちで,作品を鑑賞者自身で解釈できないという問題点がある. 一方で,近年,「対話型」と呼ばれる鑑賞法が注目されている. これは,参加者が鑑賞対象についてファシリテーターや他の鑑賞者とやり取りを行い,興味や理解を深め,作品に関する意味や価値を鑑賞者の中で作り出していく鑑賞の方法である. 昨年,网易体育の世界的蔓延により,感染防止の観点から多くの美術館が休館した.そこで注目されたのが,オンラインでの美術鑑賞である. しかし,上述の通り,鑑賞経験の少ない鑑賞者が対話型鑑賞を行うためには,的確なファシリテーションを行うファシリテーターと,意見を参考にできる他の鑑賞者が必要なため,オンライン上での対話型鑑賞の方法論はいまだ確立していない. そこで我々は先行研究としてオンライン上で美術鑑賞における対話型鑑賞を支援する音声対話システムKANAI2を開発した. KANAI2は対話型鑑賞におけるファシリテーターの役割を音声合成によって行い,ユーザが一人でファシリテーターを伴った鑑賞を行うことを可能にするシステムである.ユーザは作品を鑑賞しながらシステムからの質問に答えることで,自然と作品に対する解釈を深めることができる.このシステムはユーザがオンライン上で一人でも対話型鑑賞を実現することを目的としている. %KANAI2を用いた評価実験を行った結果,本システムは対話型鑑賞におけるファシリテーターの役割を行うことができているということが分かった. しかし,対話型鑑賞において必要となるのはファシリテーターだけではない.意見を参考にできる他の鑑賞者も必要である.そこで,我々はKANAI2に鑑賞中に他の鑑賞者の意見を参照できる機能を追加した. 本稿では,開発したシステムの概要について述べる.
  • 発表中の様子
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  • 発表時のスライド
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  • 記念撮影の様子(オンライン開催のためZOOM上で撮影)
  • 記念撮影の様子