吉野研究室(Yoshino Lab.)(コミュニケーションデザイン研究室)|和歌山大学 システム工学部 社会情報学メジャー_网易体育

支部大会奨励賞:湯浅美野さん(大学院1年)

論文名:「対話型美術鑑賞音声対話システムのオンライン上での利用の提案」

学会名等:2020年度 情報処理学会関西支部 支部大会

受賞日:2020年9月20日

  • 論文の概要
    • 美術館において鑑賞者個人が行う鑑賞は,解説等の作品情報とともに作品を鑑賞するものが一般的である.しかし,この鑑賞法は,文字で記された作品情報を読み取ることが主となりがちで,作品を鑑賞者自身で解釈できないという問題点がある. 一方で,近年,学校教育,美術館教育のみならず,社会人の自己研鑽において,「対話型」と呼ばれる鑑賞法が注目されている. これは,参加者が鑑賞対象についてファシリテーターや他の鑑賞者とやり取りを行い,興味や理解を深め,作品に関する意味や価値を鑑賞者の中で作り出していく,鑑賞の方法である. 多くの美術館では,ギャラリートークやワークショップといった形で,学芸員やボランティアがファシリテーターの役割を担い,対話型鑑賞を行っている. しかし,それらに参加せず,鑑賞者が対話型鑑賞を行うことは困難であると考えられる.鑑賞経験の少ない鑑賞者が対話型鑑賞を行うためには,的確なファシリテーションを行うファシリテーターと,意見を交換し合うことのできる他の鑑賞者が必要なためである. 現在,网易体育の世界的蔓延により,感染防止の観点から多くの美術館が休館している.そこで注目されているのが,オンラインでの美術鑑賞である.多くの美術館が,実際に美術館を訪れずとも作品を鑑賞出来るように,オンライン上で作品画像の公開や動画での作品紹介を行った.それによって鑑賞者は,美術館以外の場所でも作品の鑑賞を行うことができるようになった. しかし,上述の通り,鑑賞経験の少ない鑑賞者が対話型鑑賞を行うためには,的確なファシリテーションを行うファシリテーターと,意見を交換し合うことのできる他の鑑賞者が必要なため,オンライン上での対話型鑑賞はあまり行われていない. そこで我々は,オンライン上で美術鑑賞における対話型鑑賞を支援する音声対話システムKANAI2を開発した. KANAI2はファシリテーターの役割をシステムが担い,複数人のユーザが利用することで,ユーザが一人でもオンライン上で対話型鑑賞を行うことを可能にする.
  • 発表時のスライド
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  • 発表時の様子
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