吉野研究室(Yoshino Lab.)(コミュニケーションデザイン研究室)|和歌山大学 システム工学部 社会情報学メジャー_网易体育

支部大会奨励賞:井田真実さん(大学院1年)

論文名:「生成AIを用いた防災に関する家族間の話し合いを支援するチャットボットの提案」

学会名等:2024年度 情報処理学会関西支部 支部大会

受賞日:2024年9月29日

関連サイト:https://kansai.ipsj.or.jp/record/

  • 論文の概要
    • 日本は災害大国である.そのため,自らの命を守るためには防災対策が必要となる. 防災対策には「自助」「共助」「公助」の3つがある.「自助」は自分自身や家族の命を守ること,「共助」は地域や隣人と協力して助け合うこと,「公助」は政府や自治体による救援活動や支援を指す.しかし,公助には限界があり,特に大規模な災害時には公的機関の対応が追いつかないこともある.そのため災害前から準備できる自助や共助の重要である. 事前にできる防災対策の一環として,防災に関する家族間の話し合いがある. 内閣府のサイト上で家族の防災会議の実施を呼びかけていることや,9月1日を家族防災会議の日 として公共機関が呼びかけを行っていることから,家族間の防災に関する話し合いが重要なことが分かる. しかし,内閣府の世論調査から,約 4 割にものぼる人が話し合いを行っていないことが分かった. また,話し合いを行ったことがある人においても,適切な内容を話し合うことができているかは明確ではない. 防災に関する話し合いを促進する目的の研究に「あんなちゃん」というシステムがある. 実際に家族間でシステムを使用した実験で,あんなちゃんは防災に関する家族間の話し合いのきっかけを提供できる可能性が示された. しかし,あんなちゃんでは話し合いの促進効果は確認できなかった. その原因として,あんなちゃんと話が噛み合わないことやあんなちゃんの返信パータンが少ないという点がある. そこで,本研究では,あんなちゃんの実験で得られた知見をもとに新たなシステムを設計し,防災に関する話し合いをより促進するチャットボットを提案する. 本稿では,提案システムの概要と機能について述べる.
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  • 発表時のスライド
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