吉野研究室(Yoshino Lab.)(コミュニケーションデザイン研究室)|和歌山大学 システム工学部 社会情報学メジャー_网易体育

ヤングリサーチャ賞:濵上宏樹さん(大学院1年)

論文名:「部分重畳型ビデオチャットにおける接触と三次元移動表現の効果」

学会名等:情報処理学会 マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2016)シンポジウム

受賞日:2016年7月8日

  • 論文の概要
    • 我々はこれまでに可動枠を用いた部分重畳表示型ビデオチャットシステム「ドアコム」を開発してきた. ドアコムは,現実空間に存在する枠を介して遠隔地間を仮想的につなぎ,ユーザが相手の空間内を動き回ることができるようにするシステムである.ドアコムでは,深度センサーを用いて遠隔の空間をつなぐことで,遠隔空間内の三次元的移動を表現し,「遠隔空間内に隠れる」「遠隔空間内を指差す」という重畳表示ならではの表現を実現した.しかし,このシステムでは遠隔空間内の物に触れることができず,「自身の空間に侵入されている感覚」に関しては,十分な効果を与えられていないことが課題であった. そこで,ビデオチャットにおいて遠隔空間における物を掴んで三次元的に移動可能な仕組みを開発し,試作システムを用いて実験を行った. 実験の結果,提案手法により遠隔空間内における接触や移動が表現可能であることが確認できた. アンケートの回答から,接触表現や操作性についての問題点が明らかになった.そこで本稿では,「遠隔空間内の物に触れている感覚」の向上を目的とし,部分重畳型ビデオチャットにおける接触表現手法を提案する.
  • ドアコムの画面(遠隔からモノをつかんだ様子)
  • ドアコムの画面
  • 発表時の様子
  • 発表時の様子
  • 受賞時の様子
  • 受賞時の様子