教員の活動紹介!~国際学術誌「The Anthropocene Review」に論文が掲載されました!
公開日 2024年09月02日
本学部のチャクラバルティー アビック准教授の単著論文「Why the Anthropocene Epoch is a more pertinent concept than the Anthropocene event for understanding ongoing Earth system transition」が、『The Anthropocene Review』に掲載されました。
現在、地球惑星科学関連研究では、「人新世」(Anthropocene)について、20世紀中頃をその起源とし、独自の地質年代(Epoch)としてみなすべきか、それとも、自然環境の人為的改変の長い歴史を意識し、あえて特定の「起源」を認めず長大な時間スケールを跨ぐ「事象」(Event)としてその特色を見出すべきかをめぐって、活発な議論が行われています。
本論文では、人新世の起源は20世紀であることを否定する立場を批判的に考察し、これまでの地質学?地球科学研究から分かったことに照らし、その理論的弱点を明らかにしたうえ、地球規模の環境変化の「起源」を定めることのメリットに関して論じています。
関心のある方は下記のリンクからご覧ください。
タイトル
Why the Anthropocene Epoch is a more pertinent concept than the Anthropocene event for understanding ongoing Earth system transition
著者
チャクラバルティー アビック Abhik Chakraborty, Faculty of Tourism, Wakayama University
書誌情報
The Anthropocene Review
First published online: August 18, 2024
https://journals.sagepub.com/doi/10.1177/20530196241270665
* The Anthropocene Review (Sage) は、Anthropocene (Elsevier) とならび、人新世に関する先端的研究や議論の掲載先とされる超分野型学術誌です。