受賞しました!~「観光学術学会第13回大会」学部学生発表奨励賞?優秀賞(2件)
公開日 2024年07月10日
2024年7月6日(土)、7日(日)に阪南大学にて観光学術学会第13回大会が開催され、学部学生ポスターセッションが行われました。
全29チームの発表が行われ、最優秀賞1件、優秀賞3件が選出されました。
本学部から、手塚有海さん(3年生?遠藤ゼミ)、松本頼憲さん(3年生?遠藤ゼミ)がそれぞれ優秀賞を受賞しました。
「学部学生発表奨励賞 優秀賞」受賞作
手塚 有海(和歌山大学観光学部3年)
「ガチ中華」か「郷土料理」かーー大阪?日本橋における中国料理へのまなざしと経験
発表要旨:近年日本で話題の「ガチ中華」とは、中国人が中国人向けに提供し、日本人向けのアレンジが加えられていない料理を指す。ガチ中華激戦区として池袋が知られているが、大阪でもガチ中華の店が広がりを見せている。本調査では、これからさらなる変貌や規模の拡大が期待される大阪市日本橋島之内に注目し、このエリアにおける中華系店舗の分布調査、中国人と日本人を比較した口コミの分析などを実施する。そして、中国人と日本人を始めとする様々な人々が中国料理に対しそれぞれどのようなまなざしを向け、経験しているかを考察したい。
講評では「複数の方法を用いて丁寧に調査分析がされている点、クリアな結果を示した点に加え、まなざし研究や観光アトラクションの生成に関する考察としても高く評価できる」と高評価をいただきました。(詳細は、下記「観光学術学会 2024年度学会賞受賞者一覧」を参照。)
「学部学生発表奨励賞 優秀賞」受賞作
松本 頼憲(和歌山大学観光学部3年)
学生ボランティアツーリストの観光経験――インドネシアのノンフォーマル教育学校での国際協力活動を事例に
発表要旨:ボランティアツーリズムは他者理解のためのツーリズムとしてもてはやされる一方、新植民地主義と批判する論説も根強い。しかしながら、ボランティアツーリズムに参加する観光者の経験それ自体がフォーカスされることは少なかった。当発表ではインドネシアのノンフォーマル教育学校での教育支援活動を通じた学生ボランティアの観光経験に着目した調査を行った。調査の結果、ボランティアツーリズムは自己実現や自己成長のために利用されている側面がある一方、活動を通じて現地の状況を知り、他者理解を試みる姿勢があることがわかった。
講評では「日本人ボランティアだけでなく現地側のボランティア学生の経験も示すことで、ボランティアツーリズム経験の多様性をクリアに示すことに成功している」と高評価をいただきました。(詳細は、下記「観光学術学会 2024年度学会賞受賞者一覧」を参照。)