受賞しました!~北陸カレッジ 優秀賞(福井県福井市チーム)
公開日 2023年12月26日
観光学部の学生たちは、日本の観光のこれからのために、座学だけではなく日本全国の地域に直接おもむき、地元住民や観光事業者から直接話を聞いて学んでいます。
そのようなフィールドワークの一つとして学生たちに人気があるのか、JRカレッジ。今年は北陸エリアの自治体とJR西日本、そして大学がチームとなって開催する「北陸カレッジ」として開催されました。
「JR西日本?自治体?大学が連携し、若者視点を活用した地域活性化、旅行需要の喚起、学生の成長機会の創出を目指す産官学のプロジェクトです。これまで北陸、南九州、新潟、瀬戸内エリア等で毎年実施してきました。一連の取組みを通して、参加学生と地元協力者の間で交流が生まれ、地域との連携により、大学生による若者目線での旅行プランや地元の課題解決に向けたアイデアの提案、自主的な地元PRなどを展開してきました。 2023年度は再び北陸エリアを対象とした「北陸カレッジ」を実施します。 」 (北陸カレッジの公式ホームページより)
本学部では、この企画に対して地域連携プログラム(LPP) の1プログラムとして、参加学生を募集。7月に開催されたキックオフイベントで、10の自治体からのプレゼンテーションを聞き、どの自治体と組みたいかを考え、本学部は、富山県南砺市 と福井県福井市とそれぞれチームを組むこととなりました。
福井市班(担当教員:木川剛志教授)に配属となった学生たちは、9月19日から21日まで福井市を訪問し、文字情報や写真だけではない、本当の福井を旅し、おいしい食べ物を楽しみました。
福井市の方々との議論を重ねて、11月に中間発表、そして12月18日に成果報告会。福井市の担当者の方が見守るなか、大手旅行代理店やJR西日本、多くの自治体の方々の前で緊張のプレゼンテーションに臨みました。
福井市班が提案したのは「30代のパートナーのいない女性をターゲットとした一人旅旅行」。様々な日々のストレスから福井市の高付加価値観光体験を通じて、心身ともにリフレッシュしていく旅、題して「かいふくい」。
一人旅の女性が、地元の人たちとどのように交流していくのか、その提案として「ふくいいね掲示板」「透明ポストの設置」「旅行者の思考可視化のためのサシェ」といった様々なアイデアを織り込んだものとなっています。そして、地元の福井商工会議所が運営する「ふくのね」とタイアップした企画提案となり、発表後に審査員からの質疑応答の場面でも、その社会実装について好意的なコメントをいただきました。
審査の結果、福井市チームは、参加10チームの中から「優秀賞」に選ばれました。2013年にJRカレッジが始まってから、はじめての和歌山大学観光学部の主要賞受賞です。受賞後の懇親会では、福井市の担当者と提案内容の実現にむけて何ができるのか、熱い議論が交わされました。
2024年3月16日には、北陸新幹線は東京から金沢の先、敦賀まで延伸します。もちろん福井市にも新幹線がやってきます。そして駅前では再開発が急ピッチで進んでいます。このような変動の中、福井市の観光に役立つには何ができるのか。きっと、福井市班の学生たちはそれを考えていってくれることと思います。