11/18(土)~12/1(金)横浜上映&舞台挨拶決定!:ドキュメンタリー映画『Yokosuka1953』木川剛志監督(観光学部教授)
公開日 2023年11月14日
和歌山大学観光学部教授?木川剛志のもとに、Facebookでアメリカからメッセージが届いた。戦後混乱期横須賀に、米兵と思われる父と日本人の母の間に生まれた木川洋子の娘からだった。彼女は1947年に生まれ、5歳で養子縁組され渡米し、66年間、日本に来ることも、母と連絡を取ることもなかった。そのメッセージはただただ名字が同じというそれだけの理由だった。都市研究を専門家としていた木川は、縁もゆかりもない異なる木川家を調査するために横須賀に向かった。そしてクラウドファンドで洋子の帰国を実現し、その旅を映画「Yokosuka1953」にまとめた。
映画は東京ドキュメンタリー映画祭で長編部門グランプリに選ばれるなど、広がりを見せ、2022年11月より東京を皮切りに全国公開。
そして、いよいよ、2023年11月18日より映画の舞台となった横浜での劇場公開となる。
本学部教授?木川剛志が制作したドキュメンタリー映画「Yokosuka1953」が、映画の舞台ともなった横浜で劇場公開されます。木川は映画制作を専門としていませんでしたが、これまでに都市計画の研究を通じて、街の歴史の発掘をしてきました。
映画監督が大学教授になる例はありますが、このように研究を土台とした大学教員が研究成果をまとめた映画が、劇場公開される例は少なく、今後の学術のあり方を考えるものとなります。
多くの方にご覧いただければ幸いです。
横浜上映
映画タイトル
Yokosuka1953
期間
2023年11月18日(土)~12月1日(金)
会場
横浜シネマリン(横浜市中区長者町6-95)
解説
映像作家にして和歌山大学教授の木川剛志のSNS に寄せられた『木川信子を知っていますか?』というメッセージ。この不思議なメッセージをきっかけに、剛志は歴史の波に翻弄された一人の女性の66年にも及ぶ悲痛な思いを知ることになる。メッセージを送った女性の母の名は木川洋子。1947年横須賀に米兵と思われる父と日本人の母、木川信子の間に生まれた。当時、外国人兵士と日本人女性の間に生まれた子供たちの困難な状況から、信子は洋子を海外養子縁組に託し、1953年養父母と共に洋子は渡米した。それから66年、洋子は実母と連絡を取ることも、日本に帰ることもなかった。洋子の娘は、Facebookで洋子の日本名である「Kigawa」を検索、たどり着いたのが木川剛志だった。横須賀の「Kigawa」とは無関係だった剛志だったが、洋子の人生を聞き、祈りのような願いを叶えるために実母を探すことを決意。神奈川県横須賀市にある洋子のゆかりの場所から縁者を探し、横浜で当時の状況を調べ、母、信子が終焉を迎えた地、東京八王子までの足跡をたどる長い旅が始まった—。
気鋭の映像作家木川剛志の元に寄せられたSNS のメッセージを頼りに戦後の歴史の波に翻弄された女性と子供たちの数奇な運命を静かな映像で紡ぎ出す圧巻のドキュメンタリー作品。2022年5月CX-TV「奇跡体験アンビリバボー」でも取り上げられ大変な反響を呼んだ。映画自体は東京ドキュメンタリー映画祭2021長編部門グランプリの受賞をはじめ、世界各国で受賞している。
舞台挨拶予定
11月18日(土)
- 津田寛治(俳優?映画監督、『Yokosuka1953』 ナレーション)
- 木川剛志(『Yokosuka1953』 監督)
- 司会:松崎まこと(映画活動家)
11月19日(日)
- 山崎洋子(作家、『女たちのアンダーグラウンド 戦後横浜の光と闇』
『天使はブルースを歌う 横浜アウトサイド?ストーリー』) - 木川剛志
11月20日(月)
- 中村高寛(映画監督、『禅と骨』『ヨコハマメリー』 )
- 木川剛志
11月23日(木?祝)
- 五大路子(女優、『横浜ローザ』『ヨコハマメリー』)
- 木川剛志
- 司会:松崎まこと(映画活動家)
11月24日(金)
- 木川剛志
11月25日(土)
- 岡部えつ(作家、『GIベビー、ベルさんの物語[仮]』2024年2月19日出版予定)
- 工藤則光(聖母愛児園施設長)
- 木川剛志
11月26日(日)
- 滝田祥子(横浜市立大学教授)
- 木川剛志
11月27日(月)
- 木川剛志
Yokosuka1953 映画情報