4/29(土)~大阪上映&舞台挨拶決定!:ドキュメンタリー映画『Yokosuka1953』木川剛志監督(観光学部教授)
公開日 2023年04月26日
本学部教授?木川剛志教員が監督をつとめ、2022年11月5日より全国公開が始まったドキュメンタリー映画『Yokosuka1953』が、2023年4月29日(土?祝)より大阪市西区九条の「シネ?ヌーヴォ」にて劇場公開されます。
学術研究から映画上映に至るという新しい学術の形の成果発表となります。
ナレーションをつとめた津田寛治さんや観光学部長 大浦由美教員をゲストに、舞台挨拶も行われます。
今年2月の和歌山市での上映に続いて、いよいよ大阪市内での上映です。是非、ご覧ください!
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大阪上映
期間
2023年4月29日(土?祝)~5月19日(金)
会場
「シネ?ヌーヴォ」(大阪市西区九条1-20-24)
舞台挨拶予定
- 4月29日(土?祝) 津田寛治(俳優?映画監督)、木川剛志(Yokosuka1953 監督)
司会 鶴渕さやか(フリーアナウンサー) - 4月30日(日) 廣田稔(映画「天外者」製作総指揮)、木川剛志
司会 玉田玉秀斎(講談師) - 5月1日(月) 岡本崇(映画「ディスコーズハイ」監督)、木川剛志
- 5月2日(火) 木川剛志
- 5月3日(水?祝) 越前屋俵太(ドキュメンタリー映画「奇蹟の船」監督)、木川剛志
- 5月4日(木?祝) 木川剛志
- 5月5日(金?祝) 大浦由美(和歌山大学観光学部学部長)、木川剛志
- 5月6日(土) 古山正雄(前 京都工芸繊維大学学長)、木川剛志
- 5月7日(日) 菅原真弓(大阪公立大学教授)、木川剛志
*5月8日(月)以降は後日発表
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Yokosuka1953 映画情報
監督
木川剛志
出演
バーバラ?マウントキャッスル 木川洋子
ナレーション
津田寛治
主題歌
「おやすみ」キャラバンキョウコ
プロデューサー
上原三由樹、木川剛志
制作年
2021年
尺
107分
解説
和歌山大学教授の木川剛志のSNSに寄せられた『木川洋子を知っていますか。』というメッセージ。この不思議なメッセージをきっかけに、剛志は歴史の波に翻弄された一人の女性の66年にも及ぶ悲痛な思いを知ることになる。彼女の日本名は木川洋子。その母木川信子を探していると。その祈りのような願いの一端を道標に、剛志は北米に飛んだ。神奈川県横須賀市にある洋子のゆかりの場所から縁者を探し、そして母、信子が終焉を迎えた地、東京八王子までの足跡をたどる長い旅が始まった。
木川剛志の元に寄せられたSNSのメッセージを頼りに戦後の歴史の波に翻弄された混血孤児の数奇な運命を静かな映像で紡ぎ出す圧巻のドキュメンタリー作品。このプロジェクトは朝日放送テレビ「キャスト」で紹介され、現在、同局のYoutubeで450万回以上再生されており、2022年5月CX-TV「奇跡体験アンビリバボー」でも取り上げられ大変な反響を呼んでいる。
木川剛志監督からのメッセージ
このドキュメンタリーの取材を始めた頃、自分の母親に、「横須賀で生まれた混血児の方の実の母親探しをしている」と、言いました。「そんな大変なことがあったのね」と、驚かれることを期待して…。ところが母は「昔はそうだったからね」とぽつり…。母が生きた時代には、私の想像も及ばない過酷な時代があったのでしょう。
この映画の物語も、多くの人にとっては想像すら及ばない過去の出来事の1ページです。地元の方が語り継ぎたくないと、できれば忘れ去りたいと思っている歴史の事実の一部です。戦争は、男たちが戦場で行うものだけではありません。戦争が生み出す人の心を巣食う憎悪は、弱者に対する差別となり、困難な時代を生きた人々は、語ることも憚られる悲しみを背負いながら生きたのでしょう。
そして、世界では、今も戦争が行われています。この映画は、私が創作したものではありません。ただ、ただそこにあった偶然と必然に引き寄せられ、向き合い、あがき、そして揺さぶられた魂の記録をまとめたものです。洋子さんの母を探す旅を一緒に見ていただくことで、現実にあった悲劇と、それと共にある『人間の強さと美しさ』をそれぞれに感じてもらえればと思います。