教員の活動紹介!~戦後横須賀の物語「Yokosuka1953」が真珠湾攻撃80周年を記念してハワイで開催される 「BEYOND PEARL HARBOR」映画祭でオンライン上映中!(木川教員)
公開日 2021年12月02日
2021年12月8日(ハワイ時間7日)は、真珠湾攻撃から80年目となる節目の日です。
これに合わせ てハワイのPacific Histrric Parksなどが、イベント「Beyond Pearl Harbor」を主催し、戦争の意味を問うシンポジウム や教育映画の公開などを行います。また、戦争の記憶、断絶との和解などをテーマとした映画祭「Beyond Pearl Harbor Film Festival」も特別プログラムとして開催されます。
この映画祭の中で、横須賀で1947 年に米兵と見られる父親と日本人女性の間に生まれ、1953年に養子縁組で渡米した木川洋子さん(英語名:バーバラ?マウントキャッスルさん)の実の母探しの旅を映像化したドキュメンタリー映画「Yokosuka1953」(監督:木川剛志 和歌山大学観光学部教授)が上映作品の一つと選ばれました。
プログラム担当者は選んだ理由を以下のように述べています。
"We felt the story of reconciliation and remembrance that is told through your film is an important and lesser known narrative that should be included in this program."
「あなたの作品を通して語られる和解と記憶の物語は、このプログラムに含まれるべきと感じました。これは今まで知られてこなかった、大切な物語です」
-?Rob Buscher(Beyond Pearl Harbor Film Festival Curator)
「Yokosuka1953」は現在までに海外映画祭での最優秀ドキュメンタリー作品賞を初め、国内外の映画祭で受賞しており、全国公開を目標にしています。
この横須賀を舞台した映画が、ハワイの真珠湾攻撃80周年に合わせて上映されることに、大きな意味を感じています。
皆さまも是非、オンラインで視聴ください。
Beyond Pearl Harbor
映画祭「Beyond Pearl Harbor Film Festival」
主催:Pacific Historic Parks
オンライン上映期間:2021年11月29日~12月7日(ハワイ時間)?
ドキュメンタリー映画「Yokosuka1953」
あらすじ
この物語は、同じ名字「木川」を持つ、アメリカに住む女性と、和歌山の研究者の偶然の出会いからはじまります。バーバラ?マウントキャッスル。現在、アメリカ合衆国テキサス州に住む彼女には日本の名前がありました。木川洋子。木川洋子は1947年に横須賀市に生まれ、1953年にアメリカに養子縁組で渡りました。その背景には彼女の生まれた状況がありました。彼女の母は日本人女性ですが、父親は外国人と見られる男性です。当時の言葉でいう、混血児で生まれた女性でした。当時は混血児は日本人たちの小学校への入学も認められないような差別の中にありました。洋子の娘は、自分のルーツを知りたくなり、「Kigawa」をFacebookで検索し、本作品の監督の木川剛志を見つけました。戦後の日本の状況を知りたい、木川剛志は、洋子の実の母親探しを始めることになりました。洋子は1953年に実母と離れてから66年、母と連絡をとることも、日本に訪れることもありませんでした。クラウドファンディングで協力者を募り、木川洋子の母探しの旅がはじまりました。
受賞歴
受賞歴(Yokosuka 1953 ホームページへ移動します。)
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