「第8回カラフルウィーク&カラフルウィーク天体観望会」を開催しました。

公開日 2023年06月05日

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 ダイバーシティ?エクイティ?インクルージョン(DEI)推進本部およびインクルージョン支援推進室は、2023年5月18日(木)~31日(水)の間、キャンパスライフに困難を抱える学生?教職員の支援を、学内の教職員がパネル展示により表明する「第8回カラフルウィーク」(場所:大学会館1階ロビー)を開催しました。

 本イベントは、昨年まで経済学部ソーシャル?インクルージョン研究ユニットが主催してきましたが、第8回はDEI推進本部の下、全学体制で実施することとなり、これまで以上に多くの教職員からパネル展示の参加がありました。ありがとうございます。少しでも多くの学生?教職員の皆さんの心の支えに、また支援に繋がればとの思いで、今後も継続して開催することとしております。教職員の皆さん ぜひご参加ください。 

(カラフルウィークパネル展示の風景)

 

 また、本取り組みの一環として、5月24日(水)に「カラフルウィーク天体観望会」を、兵庫県立大学自然?環境科学研究所SDGs推進室等と連携して開催しました。

 天体観望会では、特別講演として、尾久土学生支援担当理事(DEI推進本部長)の30年来の友人で、世界同時SETI観測プロジェクトを主導するなど日本におけるSETI研究の第一人者である、兵庫県立大学の鳴沢真也(なるさわ しんや)さんを講師にお迎えし、「地球外文明探査SETIから社会の多様性?持続性を考える」をテーマにご講演いただきました。(場所:西4号館T101教室) 

(鳴沢さんの紹介をする尾久土理事)

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 鳴沢さんからは、「広い宇宙から地球にやってくる電波を受信して地球外知的生命を探索するプロジェクトが、現在世界各地で行われている。宇宙にある星の数は、世界中の海岸にある砂の数よりも多く、地球外知的生命がいることは考えられる。しかし、知的生命への進化は非常に難しく、偶然に偶然が重なった結果であり、人間は奇跡的な、たいへんレア(貴重)な存在である。ホモサピエンスのルーツは、みんなアフリカ人で、人種、国籍、肌の色や性別などで差別することは、ナンセンスである。みんな同じ人間であり、一人一人が貴重な存在である。」といった趣旨のお話があり、学生や教職員、地域住民など約70人が聴講しました。 

(鳴沢さんの講演風景)

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 特別講演終了後は、本学観光学部アストロツーリズム研究室、同宇宙教育推進室及びみさと天文台様の協力の下、和歌山大学のキャンパス内で天体観望会を開催し、火星や月、金星を天体望遠鏡で観察しました。

 特に2023年5月22日(月)?24日(水)は、西の夕空に火星、月、金星が接近するため「Beauty Without Borders(美しさに国境はない)」※世界中の人々が美しい星空の写真を撮りSNSで発信するイベント)という“世界一斉天文イベント”が行われていました。このため、参加した学生や教職員の皆さんも、自身のスマートフォンで星空を写真撮影し、SNSを通じて世界中の人々と共有しました。カラフルウィークの期間中「Beauty Without Borders(美しさに国境はない)」が開催されたことは、本学の開催趣旨にも合致し、非常にタイミングが良かったです。

 参加した教職員からは、「宇宙や知的生命への進化を学び、美しい星空を眺めながら、人や社会の多様性を考える良い機会となった。今後もこのようなイベントがあれば、ぜひ参加したい。」などの感想が寄せられました。

 DEI推進本部およびインクルージョン支援推進室では、今後もこのようなイベントを継続して開催することにより、本学におけるDEIを推進し、全ての構成員が安心して学べる、働ける環境を構築したいと考えています。

 今後も引き続きご支援ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。 

(天体観望会の様子)

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和歌山大学インクルージョン支援推進室