【学術情報センター】「第22回サイバー犯罪に関する白浜シンポジウム、第13回情報危機管理コンテスト」が和歌山県立情報交流センターBig?Uにて開催されました

公開日 2018年05月28日

5月24日(木)から26日(土)にかけて「第22回サイバー犯罪に関する白浜シンポジウム、第13回情報危機管理コンテスト」が和歌山県立情報交流センターBig?Uにて開催されました。

同シンポジウムとコンテストは、和歌山大学が、和歌山県?和歌山県警察?近畿大学生物理工学部?情報セキュリティ研究所?白浜町?ISACA(情報システムコントロール協会)と共同で主催し、毎年開催しています。

今年で22回目となったシンポジウムでは、「若者とサイバー犯罪:被害者?加害者?傍観者」をテーマで専門家による講演?パネルディスカッションが行われるなど、教育者?親?企業?警察が何をすべきか等について議論されました。

また、情報危機管理コンテストは、情報セキュリティ技術者の育成を目的として、毎年シンポジウムの会場で並行して開催しています。本コンテストでは、参加チームは顧客企業のサーバー管理者役となって、運営側が仕掛ける様々な攻撃に迅速かつ的確に対処します。各チームは原因を究明して素早く復旧させる技術力のほか、顧客からの電話対応、レポート作成等を含めた迅速な現場対応の適切さも試されます。

毎年、全国の大学?高等専門学校等から数多くのチームにご参加いただいており、今年は過去最多となる23校35チームからのエントリーがありました。

この中から、1次予選?2次予選を通過した強豪5チームが決勝選に出場し、優秀な成績を修めたチームには、その審査基準にしたがって文部科学大臣賞と経済産業大臣賞が授与されました。

本コンテストは、和歌山大学の川橋(泉)裕 講師、吉廣卓哉 准教授、藤本章宏 助教と「劇団」と呼ばれる川橋研究室の学生らか゛中心となって運営されています。「劇団」の主要メンバーは、参加チームごとに1名ずつ振り分けられ、顧客企業の担当者を演じます。他にも、「劇団」の上回生は下回生をバックアップして状況を把握し、全体の進行を補助します。参加チームごとに不公平があってはコンテストとして成立しないため、様々な状況に対応したシナリオを作成した上で、練習を重ねて本番に臨みました。その対応の様子は学生とは思えないほどしっかりしていました。彼らの活躍こそ、このコンテストを支える要になっています。

コンテスト表彰式では、 川橋(泉)裕 講師から、今回の予選から決勝戦までの様子、決勝戦のシナリオのポイントや、今回新たに取り入れられたベンダーからの情報収集についての解説がありました。また三輪 信雄 審査委員長(S&J株式会社)から、和歌山大学川橋研究室「劇団」メンバーの紹介があり、プロジェクトディレクターを務めた中川慶祐さん(大学院システム工学研究科博士前期課程1年)より、メンバーの活動などが紹介されました。

決勝戦会場
(参加チーム:決勝戦会場)

(参加チーム:ベンダーに情報収集)

(運営チーム:コントロールルーム)

(川橋(泉) 裕 講師からコンテストのシナリオ等について解説)
第13回情報危機管理コンテスト表彰式
(表彰式)

(川橋研究室プロジェクトディレクター中川慶祐さんによる「劇団」メンバー紹介)

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