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【レポートup!】第37回わだい浪切サロン「笑いと教育 ~ユーモアの効用~」

公開日 2011年11月16日

日時: 平成23年11月16日(水)19:00~20:30

話題提供者:  松浦 善満 (教育学部教授)

ある日、かかりつけの歯科医が私に、「80歳まで20本の歯を維持するには、一日一笑(いっしょう)することです。」と説諭しました。笑いにより出た唾液が口内のたくさんの細菌を流し、丈夫な歯を維持するとのことでした。

パッチ?アダムスも著書『パッチ?アダムスと夢の病院』のなかで、「人体に欠かせない必須アミノ酸をもとめるように、人は笑いを切望するものだ。」と語っています。

このような笑いの効用だけでなく、教育の中で笑いがどのように活用されてきたのか、古くは夏目漱石や宮沢賢治も教壇でのユーモアを大事にしていたことを紹介します。

また、楽しい小話や笑いのワークもできればと思います。

チラシダウンロード

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<レポート>

配られたレジュメには「浪切サロン寄席」の文字。そして、先生は和歌山大学のオレンジ色の法被を羽織って登壇。前口上に続いて「函館の女」を歌ったかと思うと、おもむろにカラ箱を手にして、「箱だけの人」??????。今回は、「笑いづくり」の実践を通してユーモアの効用について学ぶサロンになりました。

専門の教育社会学では、教員の職業病であるバーンアウト症候群やいじめの国際比較などの研究をしてきたが、多くの問題を抱える社会に対して「笑い」がもつ効用に興味が湧き、笑いについても考えるようになった。

研究から見えてきた1つ目の笑い論は、原初的な笑い。笑いとは人間にとって生理的なものであるということ。異なる国で生まれたどの赤ん坊もみんなエンゼルスマイルを見せてくれる。スマイルは人間が持って生まれたものの1つであり、活力の源。生理学や医学の分野でも人間の恒常性を維持し生命力を活性化させるものとして笑いが注目されるようになっている。
笑いは人間に固有のものなのかというと、ある研究によれば、ゴリラも笑うという。動物はどこまで笑うのでしょう?犬や猫は気持ちがいいと笑っていそう。

2つ目は、コミュナルな笑い。コミュニケーションのなかで相手との関係を円滑にするための笑い。学校の先生は、先生どうし、生徒、そして保護者といったように三者とのコミュニケーションをとらないといけない大変な仕事。だが、そこにちょっとした笑いがあれば案外うまくいくことは多い。学校の先生の授業と落語家の噺とはよく似ていて、最初につかみがあり、そこから本題があって、最後には落とさないといけない。夏目漱石は学校の先生をしていたこともあるが、落語をよく聴いていたそうだし、宮沢賢治も笑いを含めたコミュニケーションを大切にしていて、とても授業がうまかったそうだ。

3つ目は、ステージの笑い。人間は文化として笑いを高度化させ、ステージに上げる笑いを作り出してきた。日本でもこうした笑いの歴史は長く、狂言、狂歌、俳句、川柳、都都逸などが親しまれてきたし、今日でも、三段なぞ(なぞかけ)、語呂合わせ、回文や折句などの言葉遊びが楽しまれている。誰もがやった歴史年号を覚えるのも語呂合わせの言葉遊び。こうした笑いは、ある意味で日本文化のソフトパワーだともいえる。

3つの笑い論の後は、川柳や都都逸、回文や折句について作品の紹介を通して説明があり、最後は参加者全員による「笑い」創作の時間となりました。作品のなかには、名作も、迷作もあり、会場は幾度も笑いに包まれました。

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オレンジ色の法被を羽織って話をする松浦善満教授 話し合う受講生の様子

<アンケートより>

笑いを取り入れることによって、今学んでいることがよりいっそう頭に入りやすくなるということがよくわかりました。(40代?女性)

つい笑ってしまう楽しい講演でした。笑いは心と体を若返らせる妙薬です。また、いろんな勉強をしたいです。(60代?男性)

とても面白かったです。シリーズ化して欲しいです。(50代?女性)

人の欠点を笑うような“お笑い”がテレビで流行したことがありますが、普段の生活を送るなかでも高度な笑いが大切だと思いました。(40代?男性)

単なる笑いだけの講義だけでなく、幅広い知識を基に話されたのは心に残りました。笑いのワークショップには慣れていなかったので沈没となってこちらは心残りとなりました。(40代?男性)

内容が面白かったのはもちろんですが、会話の「間」の取り方が勉強になりました。(30代?男性)

以前より笑いの大切さは認識していましたが、今日改めて一日一笑ができるように気をつけていきたいと思いました。(50代?男性)

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