終了【3/15(水)】第90回わだい浪切サロン稼げる中小企業のための「管理会計」
公開日 2017年02月15日
?
日 時 : 2017年3月15日(水)午後7時~8時30分
場 所 : 岸和田市立浪切ホール 1階 多目的ホール
話題提供 : ?妹尾 剛好(経済学部 准教授)
参加無料?予約不要
?
「日本企業の99%以上が中小企業」というのはよく聞く話。その後に,「中小企業は儲かっていない」って続くことが多いけど,必ずしもそんなことはないです。中小企業だって,稼げていている企業は少なくありません(『2016年版中小企業白書』)。
稼げる中小企業になるためには何が重要なのでしょう?ひとつのカギが「会計」の活用です。会計といっても税理士や銀行など,企業「外部」のみなさんに見せる書類を作成することだけではありません。企業「内部」の経営に役立つ,「管理」会計というものがあります。では,稼げる中小企業になるため,具体的にどのような管理会計が必要か?一緒に考えてみませんか。
?
?
?
?
開催レポート
参加者38名
【概要】
「管理会計」とは、もともと大企業向けのもので、企業経営において利用されます。
?企業外向けのものを「財務会計」
?企業内向けのものを「管理会計」
と呼んでいます。
「管理会計」は、企業経営のプロセスの中で、「意思決定」と「コントロール」に役立つ情報を提供するものです。
では、中小企業での管理会計はどうなっているのか。
?原価計算や予算管理といった、管理会計が十分に使われていない
?規模の大きい中小企業ほど、管理会計を使っている
?規模の大小により、有効な管理会計は異なる
などの報告があるようです。
管理会計能力を高めることが財務業績を向上させることにつながっているという報告もあるようです。
和歌山県での小規模企業に対する調査(和歌山商工会議所?2017)では、管理会計を利用することで売上高が増加傾向にあると回答した企業が3割近くありました。
しかし一方で、管理会計を利用していなくとも増加傾向にある企業が1割ほどあり、これはなぜなのか今後の研究課題としてあること。また、あくまでも「管理会計」は、業績向上の要因の一つでしかないことなども先生は指摘されました。
最後に、管理会計をどう使えばいいのか。
妹尾先生からは、クラウド会計が有効ではないかと提案されています。クラウド会計は、インターネット上でIDとパスワードさえあれば、どんな端末からも利用できる会計ソフトです。
これによって、「業務効率の向上」と「日次決算」の実現で「経営力」が向上するのではないかと提案されました。
【アンケートより】
?管理会計についての概略がつかめて良かった。会社と自身の発展のために、管理会計について学習をしてみたいと思います。(30代?男)
?サービス業(美容室経営)の会計をしており、複雑な会計でもないので、自分で決算書を作成していますので、今日のお話の中、「どんぶり勘定ではなく」というところは、気を付けないといけないところなので、管理会計に気をつけてみたいと思います。(40代?女)
( 前回)「デジタルカメラのしくみ」開催レポート
(次回)「新学習指導要領で英語教育はどうなる?どうする?」
「わだい浪切サロン」について?過去の開催
?