タバコと健康
公開日 2017年04月03日
●受動喫煙のことをもっと知ろう!
タバコを吸わない非喫煙者が、喫煙者の近くにいることでタバコの煙を吸わされてしまうことを、受動喫煙といいます。非喫煙者にとって、タバコの煙はけっして心地よいものではありませんし、非喫煙者の健康に害を与えます。毎年、受動喫煙が原因で、1~2万人が命を落としているといわれています。
●家族に、同僚に害が及んでいる
受動喫煙の害は、特に家庭や学校?職場など比較的限られたスペースのなかでは、喫煙に近い健康被害を起こす危険性があります。たとえば、一日に20本以上タバコを吸う喫煙者の妻の場合、たとえ非喫煙者であっても肺ガンで死亡する割合が通常の2倍、というデータがあります。また、子供への影響も深刻で、家庭でタバコをすう場合、吸わない場合に比べて、乳幼児突然死症候群(SIDS)の発生率が高くなるという報告もあります。また、特に母親が喫煙者の場合、子供が肺炎や気管支炎、喘息などを起こす割合が高くなっています。このほかに、頭痛、眼の症状、呼吸器症状、心臓病、脳卒中などの健康被害があげられています。
●主流煙より悪い副流煙
タバコの煙は、タバコのフィルター部分から出る「主流煙」と、タバコの先の部分から出る「副流煙」とに分けられます。受動喫煙というと、喫煙者が吐き出した煙(主流煙)のことと思いがちですが、実は副流煙のほうが有害物質を多く含んでいるため、吸わされたときの害が大きいのです。その理由は、主流煙は①フィルターを通過している②喫煙者が肺を通過しているために有害物質が除去されており、そのため煙が直接出る副流煙のほうが、よほど害があるのです。
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