Interview
先輩たちの声
観光学部
観光×地域づくり──地域再生コースで広がる学びと実践のフィールド
在学生
宮下 咲良さん
和歌山大学観光学部を選んだ理由を教えてください
地域資源の再発見や、地域住民の誇り?愛着の醸成に観光を活用することで、住民が住み続けられる豊かな故郷を守れるのではないかと考え、和歌山大学を志望しました。高校時代に地元で行われたフィールドワークに参加し、和歌山大学の学生や先生方と交流した経験も、進学の大きな後押しとなりました。
所属しているコースと、そこで学んでいることについて教えてください
私は「地域再生コース」に所属しています。中山間地域が抱える課題や、その解決に向けた取り組みに関心があり、このコースを選びました。授業では、都市農村交流やグリーンツーリズム、森林空間の活用など、観光を通じた地域づくりについて幅広く学んでいます。農業や林業といった第一次産業と観光との関係性にも触れながら、六次産業化による地域経済の活性化についても理解を深めています。
印象に残っている授業と理由を教えてください
2年次に受けた「地域再生論」は、入学前から興味があった授業で特に印象に残っています。過疎化や少子高齢化などの地域課題について、政策や観光開発の影響を通して学び、地域づくりの必要性を実感しました。この授業をきっかけに、担当の先生の研究分野に興味を持ち、ゼミへの参加を志望するようになりました。
実践型教育プログラムでの活動を通して、大変だったことや学んだことを教えてください
私は現在、田辺市龍神村をフィールドに活動する「龍神LPP」に所属しています。昨年度、学生主導の「L活」へ移行し、活動を再始動しました。龍神LPPでは「地域塾による龍神村の資源を活かした山村活性化」をテーマに、地元の中学?高校、林業関係者、和歌山大学が連携し、子どもと大人が互いに学び合う交流の場づくりを目指しています。
活動の立ち上げ時には、地域内の受入団体探しや活動内容の説明に苦労しましたが、龍神村のイベントにボランティアとして参加し、住民の方々との交流を通じて理解を深めることができました。先輩方のアイデアを引き継ぎながら、今年度も地域の方々と協力して活動を進めています。
所属学部に進学してよかったことを教えてください
地域づくりや地域再生の理論を学べたことに加え、LPPなど学外での活動を通じて、実際に地域づくりに関わる経験ができたことが大きな収穫です。同じ想いを持った仲間が多く、自然と学内外で友人が増え、充実した学生生活を送ることができています。
卒業後の夢や目標、なりたい人物像を教えてください
卒業後は地元に戻り、地域の人々の暮らしの豊かさを守れる仕事に就きたいと考えています。子どもの頃、地域の多くの方々に見守られながら育った経験が、地元への愛着につながっています。そのぬくもりや想いを、今度は自分たちの世代が次へとつないでいきたいと思っています。経済的な豊かさだけでなく、地域の文化や自然、生活の豊かさを守り、次世代へ継承するために、自分ができる関わり方を日々模索しています。
これから観光学部を志す方にメッセージをお願いします
国公立で唯一の観光学部には、観光を学び、地元や日本?世界に貢献したいという想いを持った仲間が全国から集まっています。そんな仲間と出会い、学びを通じて切磋琢磨できる4年間は、きっと人生の大きな糧になるはずです。


