第二回懇話会
公開日 2012年07月13日
第二回懇話会
7月12日(木)の昼休みに、今年度第二回目の懇話会を開催しました。
今回は、則定百合子先生に、「青年における心理的居場所感―これまでの研究とささやかな心理臨床実践から―」という演題で、話題提供をしていただきました。
則定先生はこれまで「心理的居場所」をテーマに研究をすすめてこられました。「心理的居場所」を「心の拠り所となる関係性、および、安心感があり、ありのままの自分を受容される場」と定義し、青年を対象とした心理的居場所感の発達について研究してこられました。
また、カウンセリングのご経験から、「居場所がない」という訴えの多さや、カウンセリングは傷ついた人たちの「一時的な居場所」であるというお話や、「保障される居場所」から「掴みとる(見つける)居場所」へという提起など、興味深い話題提供をしてくださりました。
話題提供を受けて、「居場所がある」状態というのは「ストーリー」が共有されているときではないのか、「居場所をもたねば」という強迫観念を子どもがもっていることで問題が起きているのではないか、「本来感」をもっている時点で居場所があるのではないかといった議論が行われました。また、居場所がもっている発達促進機能と、教室におけるポリティクスとのあいだには差があることも話題になりました。
則定先生の話題提供をもとに、子どもたちや学生たちの現状と私たちのかかわりについての考えを深めるきっかけとなる懇話会でした。
(文責:平田知美)
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<懇話会の様子>
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