第4回懇話会を開催しました
公開日 2013年03月29日
3月20日(水)の昼休みに、今年度第四回目の教育懇話会を開催しました。
?今回は、今年度いっぱいで交流教員を退職される上田優人先生に「交流教員としての 3年間を振り返って 」という演題で話題提供をしていただきました。
教育懇話会での発表が3回目になるという上田先生は、以下のように忌憚ないご意見を述べてくださいました。第1に、教師志望の学生の夢を叶えようと大学でも教員採用試験対策に取り組んでいるけれど、あまりに丁寧すぎて「失敗させない」支援になってしまってはいないだろうか?現場は「失敗して当たり前」であること。素材は良いがひ弱な学生、新任教員を生み出していないだろうか?ということです。第2に、会議が長時間にわたり且つ「決まらない(結論が出ない)」ということ。議論は必要だけれど、このような会議の連続では時間のロスになっていないだろうか?とご指摘されました。そして第3にご自身が在職中に実現した和歌山市との「連携」について、学習ボランティアや新規採用など和歌山市内の小?中学校に入りやすくなったこと、和大生の学習ボランティアが安定してきたこと、これにはリエゾンオフィスの先生方の尽力が大きいことに言及されました。
最後に、教育学部の先生方へのお願いとして、和歌山県にとって和歌山大学は無くてはならない存在であり、同時に、和歌山大学の教員に頼る分、現場からの要求は高く思いは強いとご指摘され、和歌山大学の教員が現場に足を運んで直接先生方と対話したり、いろいろな研究会(教科別の研究会など)にも積極的に関わって欲しい旨を述べられました。そして、例えば夏休みに1日卒業生を集め、和歌山大学の教室毎で研究会を開催してはどうか?もし卒業生が仲間を連れて来きて5年ぐらい継続したら、和歌山の研究会は様変わりする。和歌山大学が教室単位で研究会を組織したら大きな力になる、と期待を込めて提案されました。
ご発表の後、会議で物事がなかなか決まらないのはなぜか?教育学部の学生気質、学級定数を改善してほしいという保護者の願いなどが話題になりました。
高校と教育行政での豊富な経験を活かし抜群の行動力を発揮され、3年間、本学部と学生?院生のためにご貢献くださった上田先生らしい熱のこもったお話を伺いながら、先生との別れを惜しむ懇話会でした。
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?懇話会の様子