連続講義「ポスト3.11の思考と前進」第10回(最終回)を開催
公開日 2015年02月13日
平成27年2月13日、連続講義「ポスト3.11の思考と前進」第10回"和歌山から岩手を想うとは"を本学本部共通棟3階会議室において開催しました。
最終回となる今回は山本健慈学長の挨拶の後、岩手大学 三陸復興推進機構 地域コミュニティ再建支援班 特任研究員の船戸義和氏に、"見えない「その日」のために出来ること-コミュニティの視点から-"をテーマに、岩手の現状や被災地でコミュニティが果たす役割、集落型と都会型の避難所運営に差がでる理由、仮設住宅での足りないものの支援から自分達で立ち直る力を支援する活動の成功例などについて講義いただきました。長野県白馬村の地震と阪神?淡路大震災を例として想定した南海トラフ巨大地震についてもお話してくださり、ご参加いただいた方々と一緒に考えました。
いつ起こるかわからない巨大地震に対していつも準備をしておくことは大変なので、普段していることをそのまま災害時に使えるようになれば良いという、平時の力やコミュニティが防災につながる船戸氏の考えから岩手県釜石市の新春韋駄天競争を例に、応用ができる防災コミュニティのつくり方についてのお話もあり、学生と地域住民が一緒となったコミュニティを和大生もつくることが出来るのではないかとの提案をいただきました。
何をすれば良いか迷っていた学生たちが、新しい策を見つけ出すために連続講義の開催が決まり、平成26年4月から開催された「ポスト3.11の思考と前進」では様々な職業の方に講義いただき、多面的に防災について学ぶことができました。学生たちもこの活動を通して得た多彩な経験を自身の糧とし、新しい活動への模索を続けてくれることと思います。これからも防災力向上に向けて取り組んでまいります。ご協力いただきました皆様に厚く御礼申し上げます。