★和大産学連携通信 No3(2016,10月号)
公開日 2016年10月01日
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目次
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1.NEWS
7.編集後記
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a)平成28年11月18日(金)和歌山市のアバローム紀の国において,「第25回わかやまテクノ?ビジネスフェア」「第24回WAKASAインテクメッセ」が同時開催されます。和歌山大学では以下5名の先生方が研究シーズを発表します。
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●テクノ?ビジネスフェア
■システム工学部 光メカトロニクス学科 鈴木 新 講師
■分科会:地域資源活用分野 ■発表テーマ:指先で測る健康
■発表概要:循環器と関連する健康状態は指先の脈波に表れます。例えば、動脈硬化や血圧があります。また自律神経と循環器の関係からストレスなども脈波に表れます。しかし上記のような必要な健康情報以外にも脈波は影響を受けるために、単に脈波を測定しても心拍数程度しか評価できません。我々の研究では、必要な情報を上手く抜き出す方法に取り組んでおり、これらについて紹介します。
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■システム工学部 光メカトロニクス学科 宮崎 淳 講師
■分科会:地域資源活用分野 ■発表テーマ:高感度?高空間分解3次元顕微イメージング法
■発表概要:複数の波長の半導体レーザーと独自の高感度光検出法により、通常の光学顕微鏡では見えないほどの微量な分子の分布とその組成を、100nm程の極めて高い空間分解能で3次元可視化する新しい顕微イメージング法の開発を行っています。本発表ではその技術内容と、生物医学研究、医療診断、工業製品検査などの応用可能性についてご紹介します。
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■システム工学部 精密物質学科 奥野 恒久 准教授
■分科会:新産業育成分野 ■発表テーマ:塗布?薄膜化可能な高電導性ポリジアセチレンの開拓
■発表概要:共役高分子であるポリジアセチレンは、モノマーの状態で成形した後に重合反応を進行させるため、塗布やナノレベルの薄膜形成が可能です。しかし電導度が本質的に低いために全く実用化されていません。我々は共役鎖をさらに共役系で架橋し、共役ラダーポリマーをすることにより、高い電導性をもつポリジアセチレンの開拓に成功しました。これに加えて開発中の自己ドープ型を志向したポリジアセチレンの開拓に関しても紹介します。
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■システム工学部 精密物質学科 中原 佳夫 准教授
■分科会:新産業育成分野 ■発表テーマ:蛍光色素とシリカナノ材料の複合化技術
■発表概要:センシング等に蛍光色素を利用する際に、測定媒体中において量子収率が低いことや溶解性に乏しいことなどがしばしば問題となっています。色素単独での利用には限界があることから、近年では蛍光色素をシリカなどのナノ材料と組み合わせて応用する試みが注目を集めています。本発表では、本学で開発した蛍光色素とシリカナノ材料の複合化技術ついて紹介します。
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●インテクメッセ
■システム工学部 光メカトロニクス学科 鈴木 新 講師
■出展内容(概要):指先で測る健康情報として、脈波センサーを用いた健康評価についてデモを行います。扱う健康情報は、血管年齢、心理状態、脈拍、血圧であり、計測した脈波からこれらの健康情報を推定します。
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b)MOBIO産学連携オフィス連続企画 テーマ別大学?高専合同研究シーズ発表会で「情報通信?IoT?ICT」(平成28年9月13日)に「遠隔地のロボットと視覚を共有するAR型HMDシステム」を床井准教授が発表しました。
MOBIO産学連携オフィス連続企画 テーマ別大学?高専合同研究シーズ発表会『情報通信?IoT?ICT編』 第5回
「遠隔地のロボットと視覚を共有する?AR?型?HMD?システム」
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c)?イノベーションジャパン(東京ビッグサイト 8月25日、26日)に出展しました。
和歌山大学の2研究者が出展しました。「多色発光LEDによる可視光通信を用いた災害時に利用可能な通信システム」(塚田晃司准教授)では、実機を使用して、光通信により発信元のPCからの緊急情報が受信側で表示されるデモを行いました。
また「指先で測る健康評価装置」(鈴木新講師)では、実際にブースに来られたお客様の指先で脈波を計測しました。お客様は、モニターに表示される最高血圧、最低血圧、血管年齢に一喜一憂されていました。両方ブースとも、絶え間なく来場者が訪れ、説明員は大変忙しい思いをしていました。出展内容は以下をクリックすれば見ることが出来ます。
「多色発光LEDによる可視光通信を用いた災害時に利用可能な通信システム」
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d)?和歌山大学学内公募型競争的資金である平成28年度「独創的研究支援プロジェクト」が以下4テーマを採択しました。
平成28年度独創的研究支援プロジェクトA(大規模学術研究支援型)
テーマ:地域の産業振興に係る研究(特に、高齢者対応、農業?食品科学に関わる研究)
採択(2件)
(1) テ ー マ:地域の産業振興に係る研究プロジェクト
事 業 名:医療および食品応用を目指した糖鎖研究
研究代表者:教育学部 山口真範
(2) テ ー マ:地域の産業振興に係る研究プロジェクト
事 業 名:DMO形成による地域の価値創造基盤再構築事業
研究代表者:国際観光学研究センター 八島雄士
平成28年度独創的研究支援プロジェクトB(研究発展支援型)
※若手研究者を中心とした外部資金獲得を目指す研究を対象とします。
採択(2件)
(1) 事 業 名:地域と留学生の歴史交流学習についての実践的研究? -留学生による和歌祭の「唐人」復興事業を目指して-
研究代表者:紀州経済史文化史研究所 吉村旭輝
(2) 事 業 名:初心者や熟練者でも収穫作業が楽になる山椒の作出
研究代表者:教育学部 荒木良一
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e)?池田泉州銀行マッチング展(??????????????????2016 平成28年11月9,10日開催)
システム工学部の坂本英文教授(産学連携?研究支援センター長)が「天然の有機物誘導体を利用したナノカプセルの調製」で出展します。米糠から取りだしたフェルラ酸を化学処理した誘導体を用いて、薬剤送達システム(DDS)用のベシクルを調製するとともに、物理的により安定なナノカプセルの作製法を紹介します。
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f) JST新技術説明会(発表)
平成28年12月1日、システム工学部の鈴木新講師が「脈波を用いた生体情報の推定」について発表します。指先に付ける脈波センサーの信号から各種の処理を行って、血圧や、血管年齢を推定する手法です。
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g)?「大阪府立大学?和歌山大学 工学研究シーズ合同発表会」開催
今年度の「大阪府立大学?和歌山大学 工学研究シーズ合同発表会」を平成28?年11月7日(月) 14:00~18:30 和歌山大学岸和田サテライト(浪切ホール内)にて開催いたします。両大学の研究者が、世界最先端の研究シーズをご紹介します。科学技術の動向をご理解いただくためにも、ご参加をお待ちいたしております。
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h)?大阪市イノベーション創出支援補助金(採択決定)
平成28年度大阪市イノベーション創出支援補助金事業に申請していた、システム工学部の村田准教授の「クロスT形表面SH波センサを用いた鋼構造物の非破壊在姿応力測定の実用化に関する研究」が採択されました。
詳細はコチラをご覧ください。(リンク切れ)
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i) 11月11日18時半からMOBIO Cafe(クリエーションコア東大阪)で和歌山大学 システム工学科 機械電子制御メジャーの鈴木新講師がセミナー『設計?生産?マネジメントの品質向上で利益UP!』~あらゆる品質を向上させるデータ解析技術~「製品等の品質向上技術」で講演します。
ご興味をお持ちの方は是非ご参加ください。
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2.COC+ 紹介(1)「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)とは」 COC+推進コーディネーター 児嶋 政則
和歌山大学にCOC+推進室が創設されたことをご存知でしょうか。これは本学が昨年、文部科学省の採択を受けて、始まった「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)」を実施する部署で平成27年11月27日に設けられました。なお、COCとはCenter Of Communityの略称です。
文部科学省では、平成27年度から、大学が地方公共団体や企業等と協働して、学生にとって魅力ある就職先を創出するとともに、その地域が求める人材を養成するために必要な教育カリキュラムの改革を推進する大学の取組を支援することで、地方創生の中心となる「ひと」の地方への集積を目的として「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業」を実施しています。
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3.技術紹介 「表面の形状、傷、変色、ざらつき等を光で非接触計測」システム工学部 情報フォトニクス研究室 野村 孝徳 教授
偏光などを利用したディジタルホログラフィ技術で物体の状態を非接触で計測する技術について紹介しています。野村研究室はこれらの技術で製品の表面状態などの検査が可能です。
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産学連携?研究支援センターの最近の活動と活動予定を掲載しています。
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和歌山大学 産業提携?研究支援センター 廣崎 清司 客員教授?(株式会社宮崎エンジニアリング 代表取締役)
2年に客員教授を拝命して以来、14年になろうとしています。客員教授の中では最古参で、講義以外でこの間行ってきた実績は、下記の通りです。
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(1)02年より学生研究成果発表会を年1回開催(15年迄院生)
09年より近大も合流
?学生の研究成果を、企業?官庁の方の前で発表。意見交換?交流
(一社)和歌山情報サービス産業協会?(公財)わかやま産業振興財団と共催
(2)02年より若手研究者成果発表会を年1回開催
08年より近大も合流
?若手研究者の研究成果を、企業?官庁の方の前で発表。意見交換?交流
(一社)和歌山情報サービス産業協会?(公財)わかやま産業振興財団と共催
(3)03年和大初ベンチャー「(株)あっと楽けあネットワーク」起業設立
?現在も順調に企業活動を行っています。――(1)の成果です。
(4)新連携共同研究事業-3件実施――(2)の成果です。
(5)わかやま中小企業元気ファンド事業-2件実施――(2) (4)の成果です。
(6)特許共同出願-1件――(2) (4) (5)の成果です。
(7)専門雑誌掲載-1本――(2) (4) (5)の成果です。
(8)論文発表-1本――(2) (4) (5)の成果です。
大学院を修了後、民間企業で世界でも類を見ない製品の開発に携わりました。模型による実証実験?数値モデルによる解析から始まり、安全性を証明した官庁申請?顧客折衝?各種試験?製品設計から、工程管理?予算管理まで、分業制が多い大企業に居ながらも、あらゆる分野を担当させて頂きました。この経験が現在の製品作りの源となり、他に例を見なくとも必要とあれば、果敢に挑戦する精神が養われたように思います。その後技術士資格の取得に合わせて、故郷和歌山で起業。主に企業の基幹業務ソフト等を、企画?制作しております。革新的サービスの新展開により、売上UP ? 新分野展開 ? 生産性や管理の向上等を図ることで、経営力向上に資するシステム作りを心掛けています。そのために、既成概念に囚われず、新しい発想でシステムを完結するために、一般的に行われる入力?出力コントロールの外部依存をせずに、全て自社開発で行っています。お客様の要求をそのままシステム化するのではなく、最適となるようにコンサルティング付き+独自技術で開発という点で、他より優れていると評価されています。
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技術相談をお寄せください。
和歌山大学産学連携?研究支援センターでは積極的に企業の皆様からの技術相談に対応します。
下記アドレスに申込用紙があります。
/chiiki/system/system_p.html に网易体育し、「経営?技術相談申込書」をダウンロードしてご記入の上、liaison@center.wakayama-u.ac.jpにメールでお送りください。
和歌山大学で対応が難しい場合はMOBIO(ものづくりビジネスセンター大阪)の産学連携機関に登録している32大学と連携して、対応可能な研究者をご紹介します。近隣の府県の研究機関(公設試)でも技術相談を受け付けています。研究的開発的要素のあるものは大学に向いていますが、単なる測定などは、むしろ公設試が適しています。その様な事案については公設試を紹介して問題解決に当たります。
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厳しかった夏の暑さも和らぎ、秋の気配がそちらこちらに出始めてきました。10月8日にスイスで開催される「CYBATHLON」(最先端の技術を駆使して開発された義手,義足,電動車いすなどを用いて,障害を持った競技者が競い合う国際大会)に「電動車椅子部門」で出場される和歌山大学システム工学部の中嶋秀朗先生率いるチーム「RT-Movers」の プレイベントが先日行われました。ご協力頂きましたご協賛企業様?個人の方々、関係者の皆様には大変感謝するとともに、和歌山大学の世界に向けた新たな試みとして、大きな挑戦が生む成果を期待しております。我々コーディネーターチームも産学官連携を通じて、新たな試みに絶えずチャレンジし続けていきたいと思います。(米田)
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【参考】RT-Movers
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ご意見、感想、質問、情報等をお寄せ下さい。
連絡先 国立大学法人 和歌山大学 産学連携?研究支援センター
liaison@center.wakayama-u.ac.jp? TEL 073-457-7564
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編集 国立大学法人 和歌山大学 産学連携?研究支援センター
コーディネーターグループ 鈴木、前田、米田
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