話題の6次産業で新たなビジネスチャンスを創造
公開日 2015年03月31日
有限会社柑香園(観音山フルーツガーデン)
減農薬栽培した柑橘類のほか、独自開発した加工品をネット通販やデパートなどで販売。今話題の6次産業を体験し、他の産業との違いを探るプロジェクト。
【実習内容】
国産レモンやミカン、イチジクなどを販売。6代続く紀州の農家で、減農薬栽培にこだわった新鮮フルーツを直送している。ネット販売を中心とし、自社の農作物を使ったオリジナル製品を開発。今回は、実習テーマに掲げた『"新芽"を出すプロジェクト?先進的農業生産法人の新たなビジネスチャンスを創造する?』をスローガンに、新製品の企画?制作へと乗り出した。取り組みとしては、社長のアドバイスを受けて結婚式の引き出物用商品を企画。開発した商品を実際に結婚式場へ提案。さらにネット通販が売り上げの9割を占める中、直接販売の拡大も検討。関係先である知り合いのレストランに、レモンおよびライムの販売交渉にも携わり、より実践的なビジネスを展開。もちろん商品の企画?販売は、農作物があってのことであり、ミカン畑の草刈りから摘果、選果、ラベル貼り、パンフレットの詰めまで、現場作業を通して1次産業の重要性を体験した。
【成果】
新商品の開発にあたり、自分と関係のある所に売り込むと、ターゲットが明確になり、取り組みやすいことを社長から助言される。そこでアルバイト先でもある結婚式場をテーマに、引き出物用の商品を企画。まずはアルバイト先で情報収集を行い、ミカン花はちみつとレモン、生クリームを使用した「はちみつレモン」を、花言葉などのストーリーを加えながら商品開発した。ただ式場への売り込みの際に、ストーリー性が弱いとのことで採用には至らず。お客様目線で"欲しい"と思わせる物語が必要ということで、他の商品を新たな提案材料に、引き続き検討中。知り合いのフレンチレストランへの直接販路の拡大も、結果待ちの状態である。農作業体験では、仕事の引き継ぎなど、6次産業ならではの各部署への情報共有の重要性を実感。開発にあたってもすべては情報であり、たくさんの情報の中から必要なものを読み取る力を身に付けようと思った。
【期間】
8/25~9/7
【参加学生】
1名(経済学部3年)