日本の伝統文化「醤油」を外国人観光客に発信
公開日 2015年03月31日
湯浅醤油有限会社
醤油発祥の地で、醤油蔵の見学もできる企業。アジアを中心とした外国人観光客をさらに呼び込むため、情報収集や仕掛けづくりなど戦略を練るプロジェクト。
【実習内容】
本物の醤油をつくるため、国産原料にこだわり、昔ながらの製法で丹誠込めて手作り。醤油製造だけでなく、地域素材と共同での商品開発や通販、観光事業などにも力を入れていることから、今回のマッチングに至った。実習テーマは『外国人観光客を呼び込むための情報発信?仕掛けづくり?に本の伝統文化「醤油」を外国人に発信せよ』。具体的な取り組みとしては、まず観光による地域活性化を目指し、湯浅町内の観光案内書を作成。作成したパンフレットを持って、地元バス会社と一緒に大阪の旅行会社にも営業。店舗内の接客業務では、英語での接客にもチャレンジ。看板商品の一つ、金山寺味噌においては英語版のパンフレットを作成し、店内商品についても英語のポップや説明書を作って設置した。さらに情報発信ツールとして活用したフェイスブックには、外国人向けに街の情報や醤油の歴史、おすすめの商品情報などを掲載した。
【成果】
ただ醤油を売るだけではなく、そのためには、地域の文化や歴史を知ることが大事で、それが新しい商品の発掘にも繋がることを助言いただき、インターンシップがスタートした。金山寺味噌の英語版パンフレットや英語のポップづくりにおいても、商品の良さや使い方を知ってもらうために、まずは伝統文化を知り、伝えるための工夫を模索。パンフレットを持参した旅行会社への営業は、厳しい反応で成果には繋がらなかったが、逆にさまざまなツアー案を得ることができた。英語での接客では、やはり外国人客の大半が、歴史ある商品や珍しい物に興味があり、また年配の方は塩分控えめの健康志向にあり、歴史以外にも用途や成分案内にも工夫。フェイスブックの「いいね」は目標の50件を上回る58件を獲得し、知名度の向上を狙ってトリップアドバイザーにも連動。現場での実践で専攻の経済学だけでなく、国際的な経済学にも関心を持つようになった。
【期間】
9/8~9/26 うち15日間
【参加学生】
1名(経済学部2年)