エンドユーザーの声を活かすマーケティング?コミュニケーションの仕組みづくり
公開日 2014年03月26日
有限会社シーエスピー
授乳服、マタニティ服などを自社ブランドで展開する地域のアパレルメーカーで、WEBや展示会を通してマーケティングや企画、新商品開発などを行うプロジェクト。
【実習内容】
■ 展示会の準備?運営
大阪と東京で各2日間ずつ開催された展示会で、案内状の作成、オーダーシート?注文台帳の作成、案内看板や新商品のPOPの作成、当日の接客など、準備から運営まで社長と共に一貫して取り組んだ。準備?運営においては昨年度のインターン生が作ったマニュアルが活かされている。
■ 百貨店での接客?販売
百貨店で実際に商品を着て接客。お客様が商品を購入するに至るまでのプロセスを、接客を通して直に体験した。
■ 市場調査と新商品開発
新商品開発にあたり、雑誌やWEBなどで情報収集をし、流行を調査した。在庫生地の中から使える生地を選定し、「自分たちでも着たくなる授乳服」を考案した。これまで企画から生産まで数ヶ月かかっていたものを、市場ニーズの変化に素早く対応するクイック生産のトライアルとして、実際に1ヶ月という短い期間で商品化が実現できた。
■ チャリティーイベントの企画?準備
チャリティーイベント「チャリテドママン」のチラシ作りや出品商品の準備、協賛団体との打ち合わせに参加した。
■ その他日常業務
ショールームの商品整理、在庫管理、商品の発送準備などを含め、企画から販売までを一貫して行う同社の業務を一通り経験した。またネットショップに掲載する商品画像のモデルも体験した。
【成果】
ビジネスマナーやパソコンスキルなど個別のスキルのみならず、社内での「報連相」をはじめとするコミュニケーションや、自ら仕事を見つけようとする姿勢、確認や修正に要する時間をあらかじめ想定しておくスケジュール感など、仕事を進める上で不可欠の実務的なノウハウに気づき、リアルな仕事の厳しさとやりがいを実体験できる貴重な機会となった。インターン生にとっては、これまで抱いていた仕事のイメージと、実際に働いてみた現実とのギャップをリアルに体感することができた。
また、提案書やPOPなどの制作物については、インターン生のデザインやイラストのスキルをうまく活用してクオリティの高いものを制作することができ、社内でも高く評価された。テーマとしていた、マーケティング?コミュニケーションの仕組みづくりには至らなかったが、ニーズの変化にスピーディに対応できる商品開発サイクルの見直しにはつながった。
さらに、インターンシップの受入を続けていくことで、インターン生が引き継げるマニュアル作成や新人育成のステップ(ノウハウ)が社内で明確化されるという効果も見えてきている。
【期間】
8/12~11/1
【参加学生】
3名(経済学部3回生1名、観光学部3回生2名)